Burning Red

2006/06/23(金)20:24

生活しにくそうな家…と思ったけど、意外と快適かも。

タイタス・クロウ・サーガ(62)

我らがタイタス・クロウのデビュー作といえば、ラムレイ氏の初短編集のタイトルにもなった「黒の召喚者」なわけですが、この話が色んな意味でかなり凄いのは以前にも申し上げましたとおりなわけであります。 そんなこんなであまりにあまりなクロウの行動に密かに突っ込みを入れつつ彼の一人称で語られるこの物語を流し読みしていたのですが――― またちょっと別の、新たなるツッコミどころを発見。 このときわたしは寝室に入っており、壁を背にして肱掛椅子にかけ、廊下へと通じるドアと向き合っていた。(中略)左側のすぐわきには、天井から床まであるビニールのカーテンがおろされている。 (「タイタス・クロウの事件簿」158頁) ここで語られているビニールのカーテン一枚で寝室と隔てられている部屋というのは―――まぁ、察しのよい方ならすぐにお分かりになられるでしょうが、所謂バスルームなわけでありまして。 壁も段差もなしにカーテン一枚だけで寝室と隔てられているバスルームって、かなり使いにくいというかけったいな構造のような気がするんですがどうなんでしょうか。 まぁ一応クロウ自身も、 広壮な平屋建ての邸宅であるブロウン館は、わたしのいっぷう変わった趣味に実によく合致している。この家のユニークな設計そのものを、今は計略の一端に利用しているのであり(後略)(「タイタス・クロウの事件簿」158頁) なんて言っているのですから、おかしな構造であることは自覚しているようなんですが。 あー、でも寝室とバスルームがくっついてると女性(とは限らない?)をベッドの中に連れ込むときとかかなり便利か。(注意:魚焼き機は最近心を酷使する出来事が相次いだため、下品とそうでないものの境界がいまいち曖昧になってます) でも「ド・マリニーの時計」を併せて読んでみると、どうやらトイレのほうは寝室からそれなりに離れている模様。―――個人的には、バスルームよりトイレが寝室に近いほうが嬉しいなぁ。水洗限定だけど。

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