Burning Red

2006/10/29(日)18:45

わたしのうれしくないおもいで。

妄想(34)

PC内の整理をしようとして、自分で書いた昔の小説を読んで悶絶しています。下ッ手クソだよなぁ…我ながら。既に一部は消去済みなんだけど、でもなぁ。 ちなみにこんな感じ。 夢を見ていたような気がした。古い夢。もう思い出したくない過去が、姿を変えて主張してくるような後味の悪い夢。切り捨てた時代の復讐。犠牲にされた者達の怨嗟の声。けれど彼らが自分を怨んでいると感じることもきっとある種の傲慢さなのだと、彼女は知っていた。 日の光の差し込まない窓。まだ夜は明けていなくて、浅い眠りから覚めたばかりの口の中には薄い血の匂いが充満していた。カラカラに渇いた喉。潤す物には事欠かないけど、どんな物を含んだってこの血の気配を消すことは出来ない。 寝汗で濡れた身体。せめてこの身に宿る物が何も無かったのならば、こんな風に生きながられることも無かっただろうにと、少しだけ恨めしく思う。プツリ。プツリプツリ。銀のナイフを指先に食い込ませても流れるのは赤い血だけで、それが悲しい。いっそこの腕ごと生命を断ち切ろうかと思っても、そこに込められた願いゆえにそれは許されない。 暗い、ねえ。 こういう無意味に微妙に理屈っぽい話のほうが書きやすいんだけど、好きではなかったり。冒頭部っていうか導入部は好き勝手にゼロからやれるから書くのは好きなんだけど、続けていくとボロがでてくる素人仕様。 二次創作物は原作の人間関係とかキャラ描写とかを崩しかねないので苦手。オリジナルはリアリティある人間描写が出来ないので苦手です。―――つまり、どっちも苦手って事。 書くこと自体は好きなんだけどね。人様にお見せできるようなレベルに達する事ができないのと、広げた風呂敷を畳むのが苦手なのさ。(威張っていえるようなことではない) と、いうわけで。 やたら薄暗くて無意味にドロドロしてる『お話』の設定とか初期導入部とかのストックばかり無闇に溜まっている我が脳内世界。(いや、あんまり出力はしないの。頭ん中で練ることはするけどさ) 訓練として原稿用紙150~200枚位を目標に中篇でも書いてみようかなぁ。―――多分、50枚くらいの所で挫折すると思うけど。 いままでがそうだったから。

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