近くの床屋と銭湯
私が住んでいるところは高岡市の伏木というところで、年配の方ならご存知の地名かもしれないが、日本海側で新潟港と並んで海運を担ってきた古い港町である。最近はモータリゼーションの発達に伴い海運が衰退し、港町として栄えたのも今は昔である。それでも昭和17年までは射水郡伏木町として独立行政を営んでいたことから、郵便局や警察、消防、役場(今では市役所の支所)、商工会議所など一通りのものが揃っている。今では寂れたが商店街も私が子供のころはまだ栄えていた。 今日は午後から久しぶりに地元の床屋へ行ってきた。建物も新しくなり店主も私よりいくつか年下のアンちゃんになっていた。一人一人時間をかけて話をしながら仕上げていく昔ならではのやり方は変わっていない。 この足でこれも自宅から徒歩10分のところにある銭湯に行ってきた。ここは私が小学生の頃から何も変わっていない。変わったといえば冷蔵庫の中にあるジュースの種類と量くらいか。やはり客足が思うようにいってないのだろう。日曜日の午後でも男湯は2人だった。シャワーもなければサウナも何もない、本当に昭和時代に戻ったような銭湯。 車は確かに便利だが、歩いて行ける範囲に残っている店は多い。何かもったいないような気がするのだが・・・。