今日の日記の話題は上善如水（じょうぜんみずのごとし）です。
この名前を聞いて「おや？」と思った人も多いのでは。
そう日本酒の名前にありますよね！上善如水。
この言葉は、中国古代の思想家“老子”という人の言葉です。
そうそうちょっと前に流行った封神演義で出てくる仙人界で
１番上位にいる人です。

で、この言葉の意味は人にとって理想的な生き方とは
水の様に生きる事だという意味です。
水には人にとって学ぶべき点があるのです。

１つは、水というものは四角な器に入れれば四角な形になり
丸い器に入れれば丸い形になります。どんな器であろうと
柔軟に形を変えるという柔軟さがあります。

２つ目には高い所から低い所へ流れていく事です。
水というものは、低い方へと流れていきます。
高い所から低い所へと流れながら少しづつ大きくなっていきます。

水は生物の生命にとってかかかせないという大きな役割を担っています。
しかし、水はそれを自分では誇示しません。万物の為に役に立つ事を
しているにも関わらず自らはこれを誇示しない。誇示しなければ
他と争う事もないし、静かに穏やかに暮らしていける。
そんな水のように生きるのが人生最善の方法という訳ですね。

老子は別の部分では、水というものは一見緩やかに見えて
いざ急流となればどんなものでも流してしまう力がある。
見た目は穏やかだけども、中身は凄い力を持っていると言っています。

人の世界も水のように生きられたら、とても過ごしやすいのでは？
と思いますね。器が合わないと文句を言うのではなく、自分が形を変え
高い所から見下ろすのではなく、低い所で人に接し、見えない所で
周りの為になる事をする。外見は穏やかに、内面はしっかりと生きる。
これが“上善如水”という感じでしょうか。