VOL-28◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ ┃酒┃┃そ┃┃ば┃┃本┃┃舗┃ 店長のひ・と・り・言・・・。 ┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ ★今に芽が出る☆やがて花咲く通信 VOL-28 http://shop.sakesoba.com/ ◇◆◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇ こんにちは! 酒そば本舗店長の犬田です。 おかげさまで『★今に芽が出る☆やがて花咲く通信 』も、今回が VOL-28 前回 VOL-27では、抱腹絶倒!酒そば本舗店長流比較文化論をご紹介しました。 今回は、もう少しマジメになって、酒そば本舗店長のもう一つの研究テーマ、 そばの歴史の一環として、そばが今のように細く切られて食べられるようになった頃、 そう、江戸時代の住民の生活について、再び書いてみたいと思います。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ◇◆◇ 大家と店子の関係 ◇◆◇ 『江戸川柳で現代を読む』(小林弘忠著 NHK出版)より、川柳二首を拝借します。 「店中の尻で大家は餅をつき」 店は「たな」と読みます。すなわち長屋を間借りしている店子(たなこ)のこと 大家(おおや)とは、もちろん長屋の大家さんのこと だいぶ前のことですが、こんな古典落語聞いた覚えがあります。 長屋の遊び友達のところにやってきたワル友達が、 そこの大家(おおや)にやり込められて、退散する時に吐いた捨てゼリフ。 「こんな長屋、二度と来てやるもんか!糞どころか屁もひってやんねぇ~!」 お客さんは、笑っていたけれど、この意味が分からなかった。 当時の長屋は、4畳半一間と土間がついているだけ。 井戸とトイレは、長屋の店子(たなこ)すべて共同。 だから、トイレは街の共同便所の働きもしていた。 そして、当時の江戸は世界一の人口都市でありながら、世界一のリサイクル都市でもあった。 すべてが、リサイクルに回された。 古着や傘はもちろん、修理のできない鍋釜、ちり紙、障子の破れ紙、かまどの灰まで、 ありとあらゆるものを取っておけば、専門の業者が長屋を巡ってきてはそれらを回収し、 いくらかの代金を払ってくれた。 当然、長屋の住人の糞尿は、貴重な有機肥料として、高価に売れた。 ナントその収入が年間4~5両にもなったというのですから、 餅どころか正月支度ができて、まだおつりが出た。 冒頭に上げた句は、そんな長屋の住民の大家(おおや)への羨望を詠んだ句なんですね。 理解できないでいた落語の意味も、この本を呼んでやっと分かりました。 だから、新しい店子(たなこ)が入居すると、大家(おおや)さんは店賃はもちろんのこと、 正月の餅代のことまで思いをめぐらし、密かにほくそえんだのでしょうね。 「肥取りに尻がふえたと大家言い」 そんな大家(おおや)でも、店子(たなこ)にとっては親同然。 いろんな世間の困りごとは、いの一番に大家に相談したそうで、 大家も親身になって店子の世話をしたというのです。 決して豊かとはいえない毎日であっても、文句の一つも言わず、 川柳で明るく気を紛らす江戸人って、スゴイと思うのです。 何となく、憧れるのです☆ぴかり! ------------------------------------------------------------------------------------------------ こちらの売れ行きもスゴイです☆ぴかり! 毎度有難うございます!! ↓↓↓↓↓↓↓↓↓ ●これが噂のこだわり酒そば http://shop.sakesoba.com/ 本日も最後までお読みくださり、有難うございました。m(_ _)m ペコリ! 皆様のご感想・お便りをいただけたら、うれしいです♪ いただいたお便りには、犬田が必ずお礼のメールを差し上げます。 |