「病が語る日本史」
「二足の草鞋を履く」とは、江戸時代に公儀から十手を預かった捕り方の親分が、実は街に縄張りを張ったヤクザの親分でもあったりしたことから生まれた言葉のようです。一方、「天は二物を与えず」とも言いますね。これは凡人が自分の菲才を取り作ろうときに使うひじょうに便利な言葉でもあります。天は一人の人間にいくつもの才能を与えることはないと、いかにもしたり顔で言うことができますからね。(苦笑!しかし何事にも例外はつきもの。この方は医者であり、歴史学者でもある。今読んでいる本、「病が語る日本史」の著者のことです。【送料無料】病が語る日本史 [ 酒井シヅ ]価格:1,103円(税込、送料込)酒井シズ氏の経歴をみると、三重県立大学医学部卒業、東京大学大学院終了とあります。医学部のご出身なのだから医師免許をお持ちなのだろうと想像しますが、専攻が「医史学」ということですから、大学院に進まれてからは「医史学」に興味を持たれて、医者でありながら歴史学者の道を歩まれたのでしょう。日本医史学会の理事長を務められていると紹介されています。(今は退任されているようですが)。今も昔もこの世に生まれてきた人が避けて通れぬ道は、老・病・死。誰しも避けて通りたいと願いながら、宿命に従うしかなかった・・・。その時代時代を生きた人は「病」をどのように捉え、どう対処してきたのか?著者の酒井氏は人の老・病・死に身近に接する医者であるからこそ、そこに強い興味を持たれたのに違いありません。まさに「医者の目から見た日本の歴史」。歴史好きにはたまらない一冊と言えましょう。◆酒そば本舗トップページへ◆**貴方の共感できる生き方がきっとある**にほんブログ村FC2ブログランキング人気ブログランキングPINGOO! ノンジャンル