カテゴリ:そばの食べ方
PART2で話題にしたごとく、ご批判がかくもあまたにあると言うことは、やはりそばの先にほんの少しつけてすする派が、正統派と言えるのでしょうか?
つゆをたっぷりつけて食べる派をハッキリ宣言してはみたものの、雲行きの悪さに、少なからず不安にかられるのであります。 しかし、忽然と思い出したのであります。強い見方がいらっしゃったことを! 将棋を指さない人でも、大山康晴十五世名人のお名前だけは、お聞きになったことはあるでしょう。 そう!この大名人が実はつゆをたっぷりつけて食べる派だったという記事をかって将棋雑誌で読んだことがありました。もう30年ぐらいも前のことでしょうか。大名人にもようやく陰りが忍び寄ってきて、中原さんにその地位を明け渡さんとしていた頃の記事であったと記憶しています。 話はこうです。 そこから更にさかのぼること数年、名人の全盛期のころの逸話のひとつ。 名人と当時A級八段(確か後の将棋連盟会長丸田祐三九段であったと記憶しているのですが・・・)が、若い記者と連れ立って蕎麦屋に立ち寄った。そばを注文し注文のそばが来るまで、丸田八段がそばの正統派の食べ方について若い記者に講釈をしたというのです。 名人は目を細めてその話に聞き入っていたそうですが、そばが来て食べる段になると、丸田八段の目の前でこれ見よがしにそばにたっぷりとつゆをつけて口に運んだ・・・というのです。 棋士は商売柄自己主張が大変に強く、相手に迎合することを嫌う。盤上はもちろんのこと盤外でもいったん言い出したらあとに退かない・・こういった棋士気質について書いた記事だったと記憶しているのですが、さすがは大名人、並の人にはできないことですよね。 はたして本当に大山名人は、たっぷりとつゆをつけて食べる派だったのでしょうか?残念なことに故人になられて久しいので、お聞きすることもかないません。 これもまたかなわぬことですが、森内名人と羽生四冠にもお聞きしてみたいですね。でも結果は分かっています。一方がすする派なら、もう一方はたっぷり派に違いありません。 ちなみに私も将棋を指しますが、悲しいことに、頭に金を置かれるまで自玉の詰みに気がつかない・・・といったレベルなのですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月24日 12時31分01秒
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