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いつぞや米どころの当地でも転作に麦や大豆が作られるようになってきたとご紹介しました。
実を言うと当地富山県では、長い間小麦の生産は全くのゼロ。麦は麦でも大麦が主に作られてきたのです。それが3~4年ほど前に県西部高岡市戸出地区で、小麦が作付けされ少量ではあるが収穫されたと地元の新聞に紹介されたことがあります。以来作付け面積は増えているということらしいのですが、その戸出地区に社屋を構える私としては、心穏やかではありません。 植えられたばかりの田んぼの早苗の緑色とは明らかに違う、黄金色した背丈の高い麦の畑は、遠目にもすぐに分かるのですが、行ってみると大麦ばかりなのでがっかり。。。 それが今日大麦と比べると、少し緑っぽい色をした麦畑を発見しました。すでに刈り入れが始まっているところもある大麦畑の黄金色とは明らかに違うので、生育の遅い種類なのかと思いながら穂先を調べると、すでに結実しているではありませんか。穂先の形状も違っている。 猫ジャラシのような穂先は、大麦よりも細めで長く、実から延びているひげは短め。色も少々緑がかっている。 実を言いますと商売柄、小麦にはお世話になりっぱなしの身であります。そのくせその小麦が植わっているのを目にしたのは、これが生まれて初めてのこと、感動することしきり。 北陸は梅雨明けが遅く、年によっては8月にずれ込むことがあります。当地で小麦の作付けがすすまないのは、この長梅雨が小麦の収穫時期と重るために、小麦の品質に悪い影響を与えてしまうということが一番の理由と聞きました。大麦は梅雨前のこの時期の収穫になりますから、大麦と小麦の作付けの違いは、北陸の梅雨にあるといえるのでしょうか。 一方植えられたばかりの早苗は、その梅雨の雨を恵みとして成長し、やがて秋の収穫を迎えることになるのですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年05月28日 11時55分02秒
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