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趣味をひとつあげよと言われれば、将棋と答えたい。 腕前はと聞かれれば、王手飛車がかかった局面で飛車を逃げる手段を必死で考えるという絵に描いたようなヘボ。自玉の頭に金を置かれて初めて詰んでいることに気づくという自称「頭金流」です。 ですから私の場合は趣味といってもゲームとしての将棋を指すことより、書籍やテレビなど通じて専門棋士の人となりに接するのが好きという将棋ファンといった方がいいかもしれません。 私を熱烈な将棋ファンにした専門棋士、米長邦雄永世棋聖がなくなられたという報に接し、驚きに耐えません。前立腺がんを患っておられると聞いていましたが、普段テレビなどで拝見していましたから、快方に向かっているものとばかり思っていました。 ウエブニュースより 米長邦雄さん死去:ブログに「遺言」 米長さんのブログはお気に入りに入れて、しばしば拝見していましたが、そのブログに人生の終局について自ら書き込んでいらしたという米長流の"遺言"は、見過ごしていて存じ上げませんでした。 左手に持った扇子を膝の上に立てて、その上に右手の肘をついて頬杖をするようにして盤上を見つめる米長永世棋聖の対局姿を見るのが好きでした。・・・もうあのお姿は見れなくなったのですね。 大きな声で「負けました」と投了を告げるのも米長流でしたね。通算成績は1103勝800敗1持将棋ということだそうですが、そうすれば800回大きな声で終局を告げたということになります。801回目の投了の意思表示が人生の終局となったわけですが、もしかしたら人生の終局でも大きなお声を発せられたかも知れません。 専門棋士は終局のあと必ず一局をふり返って感想戦を行うそうですから、米長さんもきっと天国で人生の感想戦を行っておられることでしょう。 米長さんのことです。ひょっとして「あそこで前立腺がんとは、読みになかった・・・」などと冗談半分にぼやいておられるかもしれませんね。 ご冥福をお祈りします。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年06月23日 10時36分18秒
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