2013/06/10(月)15:52
天然ウナギは少しは増えるからいいとしても・・・。
渓流釣りのシーズンを迎えました。釣りファンは、いよいよ川へ湖へと気持ちが高まるばかり。
そんな太公望の気持ちに水を注すような残念なニュース。
江戸川のウナギ、千葉県調査でも基準値超すセシウム検出
ウナギは食物連鎖の上位に位置する魚ですから、ウナギが汚染されているということは、ウナギが捕食する小魚、小魚の食糧となるプランクトンが汚染されているということにほかなりません。
江戸川といえば、読んで字のごとく江戸の川ですから、東京の東側を千葉県と接して東京湾に流れる河川ですよね。茨城県南部で本流の利根川と分かれ、利根川が東へ流れて太平洋へ注ぐのに対して、江戸川は南に向かって東京湾に達する川です。その江戸川のウナギから放射性セシウムが検出されるということは、多かれ少なかれ利根川水系が汚染されているということになるでしょう。
地元の漁協によって年11トンのウナギが獲られ、市場に流通しているそうですが、これはウナギの中でも天然ウナギというこで大変な貴重品だったはず。ただでさえ食えなくなった蒲焼が、また江戸っ子の口から遠のくことになりますね。
ちなみに11トンのウナギは、11トン×1000キロ×1000グラム=1100万グラム。歩留まり7割だとして、770万グラム。蒲焼一皿300グラムとすれば、770万÷300=25666 25666÷365=70 と計算すれば、一日平均70皿の蒲焼が消えることになる。
食い意地の張った人間のせいで激減しているといわれるウナギ。
11トンのウナギから何匹のシラスが生まれ、そのうち何匹がまた江戸川に遡上するのか分かりませんが、この際ウナギには精一杯数を増やしてもらいたいものだと思います。
江戸川の天然ウナギは少しは増えるからいいとしても、これを原発事故の後遺症から立ち直るきっかけとしたいものです。・・・だなんて、とても言えたものでありませんね。悲しすぎます。
◆酒そば本舗トップページへ◆
**貴方の共感できる生き方がきっとある**