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2013/08/27(火)12:12

時代小説が好きPART65「表御番医師診療禄2 縫合」

本(503)

今読んでいる本 「表御番医師診療禄2 縫合」(上田秀人 著 角川文庫) 【送料無料】縫合 [ 上田秀人 ] 価格:620円(税込、送料込) 時は五代将軍綱吉の時代。 江戸城では綱吉の治世に刃傷事件が2件起きていますね。 一つは浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかった刃傷松の廊下事件。後に赤穂浪士による討ち入りの原因になった有名な事件です。もう一つは大老堀田正俊が、若年寄稲葉正休に将軍御座所に近い御用部屋の溜まり廊下で惨殺された事件。稲葉正休自身も他の老中たちに切り殺されてしまった。 殿中ではいかなることがあっても抜刀してはならないのが定め。脇差の鯉口を切っただけでも身の上は切腹、お家は取り潰しが家康以来の定め。この定めからすれば、稲葉正休を切り殺した老中たちも厳罰に処せられねばならないはず。それが稲葉家の改易だけで何ごともなかったかのように事件に終止符が打たれたのはなぜか? 事件当日当番として城に詰めていた表御番医師矢切良衛(やぎりりょうえい)は、本来なら外道(外科)担当の自分こそが堀田正俊の治療に適任のはずが、どうしてわざわざ本道(内科)の医師が呼ばれたか疑問を抱いた。 自分が治療にあたれば少なくとも延命は出来た。襲われた経緯についても堀田正俊本人の口から聞けたはずだと。 時の大老が殿中で若年寄に惨殺されるという事件の裏に潜むものはなにか? 一連の騒動の裏には、将軍綱吉を巡る男たちの様々な思惑が交錯していることがあぶり出されて来る。 覗いてはならないものを切り開いて覗いてしまった(一話「切開」)表御番医師矢切良衛に、次々襲い来る至難の数々。良衛はそれをどのようにして退け、切り口を閉じよう(二話「縫合」)というのでしょうか? ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある**

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