2013/09/02(月)15:25
40年と7万年
一昔前までは結核と言えば死の病と言われました。治療法といえば、滋養をつけて病に打ち勝つ体力をつけるしかなかった。幸いなことに私らの世代はペニシリン、ストレプトマイシンに代表される抗生物質が発見された以降に生まれたので、その恐怖を知ることもありませんが、人類と結核の付き合いは遥か昔人類発祥の時代から続いてきたということです。
ウエブニュースより
結核菌、初期人類を追ってアフリカから拡大 研究
今はどうか知りませんが、私らが小学生の頃には、年に一度ツベルクリン反応検査というのがあって、腕の内側に薬を注射して赤く腫れ上がるかどうか調べる検査がありました。赤く腫れ上がった箇所の大きさを測って、小さいとBCGという注射を打たなくてはならない。それがいやで、検査直前に腫れ上がった部分を叩いたりこすったりして大きく見せるようにしていたものです。
なんとまあ浅はかなことをしていたものだと呆れるほどですが、たまたま私には抗体がすでにあったということでしょうか、以来この歳まで結核でペニシリンやストレプトマイシンのお世話にならなくて済んだのは、ただただ幸いなことであったというしかありません。
7万年の歴史を持つ結核菌というニュースに、一人の少年が犯した浅はかで危険な行為を思い出したのでした。たかだか40年前のことですが・・・。
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