カテゴリ:ユーモア
過日、生まれ育った土地の言葉(方言)は一生抜けぬということを話題にしました。思わず出てしまった私の富山弁の失敗談、なんでも話し言葉の語尾に「ちゃ」をつける富山弁について紹介しましたが・・・。 もうひとつこの土地の老人が使う味わい深いユニークな富山弁をご紹介しておきましょう。 みなさん、「あやまちの医者」をご存知か? 「えっ?過ちの医者って、そんな医者にかかりたくない」ですって? ・・・ごもっとも!(笑! このままでは、富山県にはまともな医者はいないのかと思われそうですね。(苦笑! 実を言うと「あやまち」とは、「過ち」ではなく富山弁で「怪我」や「外傷」のことをいうのです。すなわち「あやまちの医者」とは柔道整復師のこと、「接骨院」の意味だったのです。 打ち身をしたり捻挫をしたときなど、誰でも一度は「接骨院」のお世話になったことがおありでしょう。 私が学生のころ都会から当地へ遊びに来ていた友人が、突然ぎっくり腰になってしまったことがありました。私の祖母が、「直ぐに"あやまちの医者"へ連れて行ってあげられ。電気かけてもろたら、楽になっちゃ。」と私に言ったところ、友人は苦痛にゆがんだ表情にさらに恐怖の影を浮かべながら、「あ、あ、過ちの医者!?・・・で、で、電気!?」と、震え出したではありませんか。(電気とは低周波治療器のことです・・・笑!) そのあやまちの医者の治療が終わってから、友人は「過ちの医者に連れて行かれて、電気を流されたら、本当に死んでしまう。・・・んっ?なるほど死んでしまえば楽になるに違いないな。でも、なんと怖いことを言う婆さんだと思った」と、私に告白したものでした。 「あやまちの医者」(接骨院)、「電気」(低周波治療器)、「楽になる」(痛みがとれる)、ちょっと驚くユニークな富山弁でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月06日 11時08分46秒
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