カテゴリ:ひとり言
国立国会図書館と聞けば、さぞかし権威のある図書館だろうなという思いがします。日本はおろか世界中の出版物を蔵書するというのはまず不可能であろうと思いますが、町の小さな図書館しか知らぬ者にしてみれば、名前からしてもそれに近いことをやれているようなアカデミックなイメージを抱いてしまいます。 国立国会図書館へ行って本をひも解かなければならないという人は、市中では手にすることができない余程専門的なことを調べたい人に限られてくるのでしょうね。まさか昨日今日の新聞や雑誌を国立国会図書館で読もうという人はいないでしょう。 ならばこんな本、「亜書」という名前の本なんですが、すでに78巻国立国会図書館に納本納品されているそうです。こういうめったに手に入りにくい本なら、国立国会図書館に足を運んでも読んでみたいということになるんでしょうけど、はたしてこれは"読む"といえるのかどうかとなると、「はて?」と首を傾げてしまいます。 ウエブトピックスより 1冊6万円謎の本、国会図書館に 「代償」136万円 そもそもギリシャ文字やローマ字が無秩序に並べられただけという本って、はたして本と呼べるのだろうかという気がします。著作者本人も「即興的にパソコンでギリシャ文字を打ったもので、意味はない。本そのものが立体作品としての美術品とか工芸品だ」と言っているくらいですから、本ではなく芸術作品の範疇に入るのではないか? ならば、図書館ではなく美術館に収められてしかるべきというものでしょう。 しかも驚いたことに、国立国会図書館に納本された本は、定価の5割とかかった送料を「代償金」として発行者に支払うことが法律で定められているのだそうです。国立国会図書館法という法律が定められているということも初耳なら、「代償金」が年間3億9千万円というのも、鼓膜が破れそうなくらい衝撃のある初耳です。 ギリシャ文字やローマ字が無秩序に並べられただけの無意味な"本"を蔵書しようと決めたのは、いったい誰なのでしょうか? さらに著作者によればこの「亜書」なる本を全部で132巻出版するそうですが、たとえば1巻と125巻って、中身がどう違っているというのだろうか?そもそも132巻出さなきゃならない意味はどこにあるのか?131巻で終了してもいっこうに差し支えないようにも思えます。 皆さん国会図書館へおもむき「亜書」なる本を読んでみられてはいかがか?はたして「読む」と言えるのかどうか疑問ですが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年01月26日 09時59分44秒
[ひとり言] カテゴリの最新記事
|
|