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2016/02/28(日)09:26

暗黒バエ

トピックス(1636)

真っ暗闇でハエを飼い続けたらどんな変化が起きるか? 京都大学で60年以上続けられてきた研究が、研究者が大学を離れることから研究の継続が危ぶまれているという話題。 ウエブトピックスより 暗闇で60年1500世代飼育、「暗黒バエ」研究窮地に 1500世代といったら人間に当てはめると何年ぐらいになるのだろう? 1世代25年として37500年ということになります。旧人と呼ばれるネアンデルタール人の生存が、新人と呼ばれるクロマニヨン人に取って代わられたのが今から35000年前ころと言われていますから、現代人の先祖が出現してより先祖代々丸々暗黒の世界で生きてきたのと同じことになります。 もしそんなことが本当に起こっていたとすれば、我々は今どんな姿・形をしているだろうかと想像してみてください。ちょっと怖い気もしてきますね。環境が生物の遺伝にどのような影響を及ぼすのかということなのでしょうか?それをハエで見てみようということなのでしょうね。 俄か生物学者( ← 私のことです・・・笑!)考えるに、ハエが自分の遺伝子を残そうとする場合、真っ暗闇では視覚は頼りにならないから、どうしても嗅覚に頼ることになる。たまたまペアとなる相手のフェロモンを敏感に感じ取れる固体がいたとすれば、その個体は他のハエよりも多くの遺伝子を残すことが出来ますね。その遺伝子が次世代に伝えられる性質(遺伝的に優勢である)のものであれば、次の世代はより多くの嗅覚に優れた個体によって占められることになる。こうやって世代交代が進むにしたがって、フェロモンを敏感に感じ取れる種が生まれる。一方もっぱら視覚に頼ることしか知らないハエは集団から淘汰されてしまう。 こういうことを実際に実験によって検証してみようということなのでしょう。壮大な研究といえますね。 しかし同時に配信されている「暗黒バエ」と天然のショウジョウバエの比較写真を見ると、1500世代経っても姿や体の紋様はほとんど変わらないように見えます。「暗黒バエ」の方が少し体形が小さいかなとも感じられますが、気になる目の色・形状にも大きな違いは見られないようです。さらに世代を重ねなければならないということでしょうか? ならば尚更、この研究を続ける後継者が必要になるわけですが、後継者不足で研究が途絶えることになりそうだというのは、はなはだ残念なことです。 この壮大な研究が継続され、研究結果が日の目を見る日が来ることを切に願っています。日の目を見ることのできないハエは少し可哀そうな気がしないでもありませんが・・・。(笑! ◆酒そば本舗トップページへ◆

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