2016/05/02(月)12:38
八十八夜
昨日5月1日は立春より数えて88日目にあたる「八十八夜」。
八十八夜といえば、日本人なら誰しもこの歌が口をついて出て来るでしょう。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじやないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠
古来より八十八夜に摘んだ茶は上等なものとされているのだとか。また、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれているのだそうです。
全国有数の抹茶の産地として知られる愛知県西尾市で1日、八十八夜恒例の「新茶の茶摘みセレモニー」があったという話題。
ウエブトピックスより、
八十八夜に新茶の茶摘み 愛知・西尾でセレモニー
同時に配信されている写真をアップにしてみると、なんと茶畑一面を遮光ネットが覆っているではありませんか。
一番茶の収穫前に20日ほど遮光ネットで覆うことで渋みが抑えられ、お茶の味がまろやかになるんだとは知りませんでした。
「茶摘み」の歌は、日本の初夏の山里の風景を詠んだものですが、昔なら里から望めた茶を摘む乙女の姿も、現代では見ることができないというのは、なんともさみしい限りですね。
それでも茶葉を摘む乙女の出で立ちは、歌にあるように昔と同じ紺がすりに茜色のたすき。
菅の傘は被っていないのは、遮光ネットが陽光を遮っているから必要ないのでしょうか?
それでも日本手拭いを姉さん被りにしている姿は、若き乙女のたしなみというものでしょう。「色の白さは七難を隠す」と言いますからね。(笑!
日和(ひより)つづきの今日このごろを
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ
「八十八夜」を一日過ぎてしまいましたが、今日はコーヒーではなく日本茶をいただくとしましょうか。
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