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2017/02/05(日)11:00

寝ずの看病はやはり無理なのか・・・?

子育て中の働きアリは、24時間不眠不休で子どもの世話をしていることが東京大学などの研究チームの実験で明らかになったという話題。 ウエブトピックスより、 子育てアリは不眠不休=リズムなくし、24時間世話 寝ること、食べること、そして自分の遺伝子を残そうとすること、これはヒトに限らずこの世の生きとし生けるものの持って生まれた本能と呼べるもの。 今私は、長男が幼いころ麻疹に罹り高熱を発したとき、一晩中寝ずに看病したことを思い出しているのですが、寝ずの看病といっても枕元に横になりうつらうつらしていた時間がかなりあったように思います。 この時私は自分の大切な遺伝子を守ろうとしたのは間違いありませんが、自分自身を守ろうとする本能にあがなえなかったのも事実と言えましょう。 ところが子育て中の働きアリは、文字通り働きアリであったというこの研究、私はアリにも劣るのかの思いに後ろめたさを抱くからではありませんが、俄か生物学者( ← 私のことです)はこの研究に少々異論を挿みたい。 それはまず働きアリが持っている遺伝子。働きアリが世話をする卵や幼虫の持つ遺伝子は、働きアリから直接受け継いだ遺伝子とは違うはずですよね。だから私が幼い息子を麻疹から守ろうとしたのとは異質の遺伝子が、働きアリを不眠不休で働かせたと考えたいのです。これがまず一点。 次にこの実験は、(1)アリ単独(2)アリと卵(3)アリと幼虫(4)アリとさなぎ-の各ペアに分けて5日間飼育したとありますから、各ペアということは、成虫の働きアリは1匹であったということです。 アリは群れで高度な社会生活を営む生物ですから、働きアリ一匹を隔離して実験するというのは、アリ本来の生体を調べるには相応しい実験とは言えないのではないかと主張したい。 北海道大学の長谷川英祐教授の研究によれば、「アリの集団の中には働き者のアリと怠け者のアリがいて、働き者だけを集めてもその中から怠け者のアリが出て来たり、逆に怠け者だけを集めても、自然にせっせと働くアリが出て来る」ことが実験により確認されています。 すなわちこの実験では働きアリが1匹だったがために、その働きアリはヒトにはないアリにのみに備わった遺伝子に組み込まれたスイッチが作用したのだと考えられないか。 アリ本来の群れでの高度な社会生活、すなわち働きアリを少なくとも2匹以上の状態で実験すれば、いかに働きアリといえども生物である以上、私が高熱を発する息子の横でうつらうつらしていたのと同様な働きぶり(怠けぶり?)を見せたに違いないと思うのです。 東京大大学院修士課程2年の藤岡春菜さん、この点はいかがなのでしょうや? 長谷川英祐教授の研究については、当然ご存知で論文もお読みのことと思いますが、修士課程2年ということから想像するに、おそらくまだ独身であろうと思います。であれば、高熱を発した幼子の横で寝ずの看病をしたという経験はお持ちではないでしょう。 要らぬこととは承知ながら、将来こちらの経験もぜひされることを望んでいます。 ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある**

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