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2017/04/26(水)17:02

時代小説が好きPART140「辻番奮闘記 危急」

本(503)

人気時代小説作家上田秀人の新シリーズ、主人公の活躍する舞台は、「辻番」でした。 危急 辻番奮闘記 [ 上田 秀人 ]価格:691円(税込、送料無料) (2017/4/26時点) 辻番とは、江戸市中の辻々に設けられた番所。3代将軍家光の世になって勃発した島原の乱。不穏な気配は江戸にも漂い、江戸市中では辻切りが横行。江戸の治安回復のために、幕府が大名,旗本に命じて各々の江戸屋敷前に設置させたのが辻番。町方のものは自身番と呼ばれた。 時代劇の捕り物でよく耳にしますね。 「お~ぅ、ちょいと番屋まで来てもらおうか」と、十手をひけらかしながら言う岡っ引きのセリフ。 現代ならさしずめ「ちょっと交番までご同道願えませんか」とお巡りさんが言うようなものでしょうか。 世界に類をみない日本の治安の良さは、街にある交番が大きな役目を担っていると言われていますが、その源泉は江戸時代の初め(1629年)、辻番の設置まで遡ることができる。 ・・・事件はその辻番で起きた。 肥前平戸藩松浦家の上屋敷でも辻番が設けられ、若き藩士・斎弦ノ丞(いつきげんのじょう)が辻番士に命じられる。その任務初日のこと、弦ノ丞は隣の肥前島原藩松倉家上屋敷前での侍同士の切り合いに遭遇する。 それは九州の国元で藩領を接する松倉藩と寺沢藩による島原の乱が原因の藩の生き残りを掛けた係争であることが判明するのであったが、藩内に阿蘭陀(オランダ)商館を持つ松浦藩にとっても他人ごとではなかった。 島原の原城に籠る2万人にも上るという切支丹は、松倉藩だけではなく九州各地の藩から集まったものに違いないからである。 さらに加えて、島原の乱鎮圧に向かった老中松平伊豆守信綱。途中立ち寄った平戸藩松浦家を視察した伊豆守によって、藩内の蔵に蓄えられている新式の鉄砲と山に積まれた千両箱の存在が知られてしまったという知らせが江戸の松浦藩邸へ届く。 にわかに勃発した領地改易の危機、松浦藩江戸家老滝川大膳が取った策は?若き松浦藩辻番士・斎弦ノ丞は、絶体絶命の藩の危機を救うことができるのだろうか? ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある** にほんブログ村

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