2017/09/12(火)14:10
中国 ガソリン車禁止の狙いは?
今やアメリカの1.6倍、日本の5.6倍という巨大市場に膨れ上がった中国国内での自動車販売台数。大手自動車メーカーは、世界最大の自動車市場である中国の動きから目が離せないのは言うまでもありません。
その中国から、中国政府がガソリン車やディーゼル車の製造・販売を禁止する方針であるというニュースが飛び込んできました。
都市部の深刻な大気汚染に悩む中国が打ち出した画期的な環境対策とみる向きがある一方で、ガソリン車などでは日米欧の大手メーカーに太刀打ちできない自国の自動車メーカーに、開発の浅い電気自動車の分野で同じスタートラインに立たせようという思惑も透けてみえるという指摘もされています。
俄か国際流通経済学者( ← 私のことです)も後者の意見に賛成です。
ところで皆さんは、クリーンエネルギー導入に成功した最大の先進国はどこだかご存知か?その答えは、アイスランド。
アイスランドは豊かな火山を利用した地熱発電から得られる電気を利用して、公共交通機関を走らせている唯一の国。アイスランドの電力はすべて地熱発電と水力発電によって賄われていて、火力・原子力による発電はゼロ。
これを踏まえた上で、中国の工業情報省にお聞きします。
ガソリン車を廃止して電気自動車を導入したとして、その電気自動車を走らせる電気エネルギーは、どこからどうやって得るのですか?まさか石炭や石油を燃やして発電した電気を使いますというのじゃないでしょうね。
中国国内に自国製の電気自動車ばかりが走るような時が来たとしても、北京の空が晴れることはないのではないか?懸念は北京の空を覆うスモッグのごとく、いっこうに払拭されません。
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