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2020/12/24(木)10:14

遊遊漢字学が楽しみ♪ PART18「対策」

遊遊漢字学が楽しみ♪(116)

毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」。先週は「党」という漢字について学びました。 よもや「党」が煙突のススに由来していたとは、安倍首相も小池東京都知事もご存知ないのではないか? ちなみにその「党」を選ぶことになる「選挙」の由来についても阿辻先生は詳しく解説されています。ご一読あれ。 さて今週阿辻先生が取り上げた漢字は「対策」でした。 対策というと現代人は、相手の出方や事件の状況に対応するための方法・手段と考えるのが一般的ですね。「対策を練る」「対策に頭を痛める」のごとく。只今現在安倍さんや小池さんは、「選挙対策」に没頭しておられることでしょう。 しかし、古代の中国では、「対」は単に「答える」という意味で、「策」は書類の名称。竹や木を削った「竹簡」や「木簡」に文字を書いてひもで綴じた文書のこと。秦、漢の時代より、皇帝が国政に関わる重要事項を役人に下問したことに対する答えを奏上した文書のことを「対策」といったのだと。 「竹簡」や「木簡」をひもで綴じたものを「冊」といい、それを両手で恭しく上にささげ持った形が「典」という文字で、重要な書物という意味を表したとも。 表意文字である漢字の優位性を垣間見ることができますね。 やがて中国から漢字と 律令制を学んだ日本でも官吏登用試験が導入され、下された策問に答えることを「対策」と呼んだのだと。 してみれば、今日「選挙」戦の真っただ中で、各「党」が叫ぶマニフェストとやらは、「対策」のようなものかもしれませんね。一応うわべだけは国民に対して「対策」(マニフェスト)を両手で恭しく上にささげ持ったようなそぶりを見せるのですが・・・。 目の前にささげ持たれた「対策」を誤って判断し傾国の憂き目をみた皇帝の二の舞を演じぬよう、せいぜい心掛けたいものです。 ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある** にほんブログ村

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