カテゴリ:ひとり言
日経コラム「春秋」に、東西の正月料理の食材の違いについて、興味深い記述がありました。 正月料理で食べた魚はブリかサケか? おおむね長野県あたりを境にして、東はサケ、西はブリと分けられると、コラム氏は筆を進めていますが、東でもない西でもないおおよそ真ん中といえる当地北陸富山では、正月に私は妻が31日に近所のスーパーで買ってきた「刺身の盛り合わせ」を食べました。ブリもありましたし、サケ(サーモン?)もありましたね。・・・だから真ん中か?(笑! 当地の正月の家庭料理といえば、塩付けしたカブラの間にブリの切り身を挟んで麹に漬け込んだカブラずしがどの家庭でも食卓に上がります。そういう意味では「ブリ」の西ということになるのかもしれませんが、ご存知のようにブリは高級魚。大振りの型のよいものは、浜値でキロ1万円もすることがあるといいますから、庶民にはなかなか手が出ません。 そこでわが家のカブラずしは、ブリのかわりにサバの切り身が挟んであります。(涙! コラム氏は秋田のハタハタ、茨城のフナ、島根のサルボウ、下関のフグと続けて紹介していますが、わが家のサバは名を連ねていないのは残念なことです。はたしてサバは西なのでしょうか、東なのでしょうか? ところで、サルボウってどんな魚だろう?初めて耳にする名前です。調べてみるとなんとこれが魚ではなく貝でした。私は未だかってサルボウなる貝を食べたことも見たこともありませんね。もしかしたら佃煮に加工されたものをサルボウと知らず食べているのかも知れませんが・・・。 あっ、サルボウに捉われていて大切なことを忘れていました。わが家のカブラずしの名誉のために申し添えておきます。脂の乗った寒サバはブリに勝るとも劣らぬ良いカブラずしになることを付け加えさせてください。(笑! 日本の食文化を代表する魚料理ですが、その魚の消費量がこの20年で2割以上も減り、ついに肉を下回ったと最後に紹介されています。年をとっても「肉派」から「魚派」に転向しないシニアが増えたのだろうと。 これにはとっくに「魚派」の私は、ただただ驚くのみ。 その地その地に培われ育まれてきた食文化、これからも大切にしたいものだと思ったことでした。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年01月22日 12時20分06秒
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