カテゴリ:ひとり言
わが国の歴史を振り返ると、わが国は優れた大陸の文化を習い、これを取り入れることによって発展をしました。稲作しかり、律令制度しかり、漢字文化しかり。 とりわけ漢字の導入は、それまで文字を持たなかったわが国にとって、ものごとを文章に残すことが出来るという点で画期的でした。 漢字は、一文字一文字に意味を持つ優れた表意文字。我われは子供のころより国字として漢字を習って来ていますから、文字を一目見るだけでそれが何を意味しているかすぐに分かりますね。 その表意文字としての漢字ですが、世界中からこれほどまでに注目されたというのは近年珍しいのではないか? ウエブトピックスより、新元号「令和」の意味は? 意味を持たない文字を組み合わせて文章を表現する欧米を代表する国々の各紙は、「令」を「command(指令)」「order(命令)」と解釈するところもみられたものの、おおむね「good(良い)」「auspiciusness(吉兆)」、「和」を「peace(平和)」「harmony(調和)」と紹介しているようです。 アジアに目を転じると、お隣の大国・中国は、清朝を最期に元号を捨てた国らしく、外務省の副報道官が「日本の内政については論評しない」と声明を発表したように、「我関せず」、「興味ございません」といったところか。 出典をわが国の万葉集から取ったという点についても、漢字文化そのものが中国から学んだものでしょうよと、いわば大人(たいじん)の構え。 ・・・なるほど、ごもっとも。でも元号のあるわが国のことを少なからず羨望している節が見られないでもないと、私には思えますがね。 一方、その漢字文化をわが国に経由した朝鮮半島の友好国・韓国では、国粋主義的価値観が反映されたものだと伝える新聞もあったとか。 そもそも韓国は、おおよそ50年前に漢字を捨て、優れた自国のハングル文字のみを使用することを国策とした国。ゆえに今の若者は漢字を読めも書けもしないというではありませんか。 そういった漢字を知らぬ民に新しい元号の解釈をどう説こうが、どう理解できるというのだ? 私はハングル文字をまったく知りませんので、その優れた特徴も理解することは叶いません。しかし聞くところによると、ハングル文字は表音文字なので同じ発音でも意味が違う言葉がたくさんあって、判別に迷うことしばしばあるのだとか。 優れた表意文字・漢字を捨てたのは、はたして良策だったのでしょうか? 私は優れた表意文字・漢字と元号のある国に生まれて良かったとしみじみ思っています。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年04月03日 11時50分07秒
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