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2020/12/24(木)11:45

「遊遊漢字学」が楽しみPART81「米」

遊遊漢字学が楽しみ♪(116)

毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」。 今週阿辻先生が取り上げた漢字は「米」でした。 先週は絵に画いた餅の「画餅」でしたから、なるほ「餅」の次は「米」というわけですか。(笑! さて「米」なら、日本人であれば知らぬ人はおりますまい。しかし、この字はもともとイネの実だけを意味したのではなく、穀物の実を脱穀した穀粒の総称を指しているということをご存知の方は、少ないのではないか。まあ、知ってる人がいるとすれば、阿辻先生くらいのものでしょう。(笑! ところで世界の三大穀物といえば、「米」「麦」「トウモロコシ」ということになりましょうが、では生産地はどうかといえば、何れも中国が主生産国で、「米」「麦」は1位、「とうもろこし」はアメリカに次いで2位になります。消費量となれば、何れも断トツで中国が1位となります。 古代中国に文明が開化してよりこの方、中国では「米」も「麦」も栽培されてきたのはご承知のとおり。当然のことながら漢字にも「米」と「麦」があるのは、自然なことと言えましょう。 では「トウモロコシ」はどうかというと、日本では「玉蜀黍」などとひねくれた字を当てたりするようですが、それは後に日本人が考えたこと。本家本元の中国ではそのような漢字などありません。なぜでしょうか? 「トウモロコシ」はもともとアメリカ大陸が原産の作物で、中国には明の時代にポルトガル人によって持ち込まれた作物だということを知れば、なるほどと相づちも打てますね。 ではどう表すかというと、これが「玉米」と書くというのです。 まあ、同じ漢字を国字として習って来た日本人には、何となくイメージできそうな名前ですね。(笑! 漢字があみ出されたときより2000年以上も経って「トウモロコシ」を初めて目にした中国人は、コンピューターには「计算机」を、ラジオに「收音机」を当てたごとく、該当する文字をひねり出すしかなかったというわけです。 まあ、それにしても「玉米」とは、長い米作の歴史と、優れた表意文字漢字を発明した中国ならではの発想と言えましょう。「玉蜀黍」なんかよりよほどわかり易いし、読みやすい。(爆笑! ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある** にほんブログ村

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