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イギリスの登山家ジョージ・マロリーは何故山に登るのかと聞かれ、「そこに山があるから」と答えたのはあまりにも有名です。 では、木をくり抜いただけの小舟で大洋に漕ぎ出そうとした古代人は、はたして「そこに海があるから」と言ったであろうか。 ウエブトピックスより、 3万年前の航海、丸木舟で再現 6月下旬にも実施 「祖先が成し遂げた航海がどれだけ困難な挑戦だったかを明らかにしたい」 この実験航海に挑もうとするチーム代表のことばですが、私に言わせれば、すでに挑戦する前から困難なことはわかっていそうなもの。 この挑戦が成功すれば、日本列島に土着した住民の渡航ルートが、朝鮮半島経由でやって来たと思われる北方系のルートとは別に、大陸南部から台湾経由で沖縄列島に連なる島々を飛び石のように渡航して来たとされる南方ルートの存在が実証できることになりますから、大きな意義があるようには思えます。 しかし、私は思うのです。 いかに当時の文明技術にそって作った丸木舟とはいえ、実験には十分な食料や水、無線やGPSを装備した随伴船によるサポート体制が整備されているでしょう。 さらに何よりも大きな違いは、台湾の東方200キロメートル海上には間違いなく与那国島があるということが船出の前からわかっているという点で、明らかに3万年前の航海とは違う。 はたして大洋の彼方に陸があるものだろうか。あるとしてもどれだけの間漕ぎ続けなければならないのか、そんなこと3万年前の古代人は知る由もありませんね。 どうも具合が悪い。漕げども漕げども陸地が現れない。これは危ないと判断すれば実験を中止して支援船に救助を求めればいい現代の航海とは明らかに違う。 さて、現代の丸木舟は無事大洋を乗り越えて、与那国島にたどり着けるでしょうか? にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年06月19日 11時50分07秒
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