カテゴリ:遊遊漢字学が楽しみ♪
毎週日曜日のお楽しみ、漢字学者阿辻哲次氏の日経連載「遊遊漢字学」。今回の講座はいつもと違って漢字や熟語ではなく、「ケモノヘンを持たぬ動物」という題になっています。 冒頭「馬や象や羊にはどうしてケモノヘンがつかないの?」という小学生の質問が紹介されています。これは中国語学を専攻している大学院生でもなかなか思いつかない質の高い質問だと、阿辻先生もおっしゃっていますが、私はこの「遊遊漢字学」を毎週逃さず読んで勉強してきましたからね。その答えはすぐにわかりました。 「馬」や「犬」「象」「羊」は、人々の日常生活に密接に関わって来た動物で、身近に接して来たはずですから、象形文字として漢字があみ出された初期の段階ですでに存在したはず。一方「ケモノヘン(犭)」のつく動物は、人々の生活に密着してはおらず、それこそ動物は自然界にあまたおりますから、「犭」で動物をであることを意味し、その動物の呼び名を音として表記して両者の組み合わせで表したというわけですね。 ところで我々は、「犭」は「ケモノヘン」と呼ぶことに何の疑いも持ちませんが、「犭」は「犬」がヘンになったものだということ、ご存知でしたか?いわば「イヌヘン」というわけです。 もともとは「犬」に関することを表したものに限って「犭」が使われていたものが、「犬」以外の動物一般も意味する漢字の部首として使われるようになったのだと。 世界に類をみない優れた表意文字漢字であればこそ、「猫」「猿」「狼」と書かれれば我々は一目でそれが動物を表しているとわかります。ところで今回阿辻先生は「獺」という漢字も紹介されていますが、「獺」っていかなる動物か私にはわかりませんでした。音もなんと発音すればいいのか思い浮かびませんし、訓で読めと言われればなおのことわからない。(涙! しかし、まあ、これを「カワウソ」と読める人は、阿辻先生ぐらいのものでしょうよ。(笑! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年12月24日 12時21分13秒
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