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カテゴリ:本
風野真知雄著「密室 本能寺の変」を一晩で読破。 日本人に歴史上もっとも好きな人物は誰かと問えば、5人に3人は信長と答えるとか。ちなみに信長の次は誰になるかというと、幕末まで下って坂本龍馬。女性に限ると竜馬は断トツ一位になるのだそうです。その次はというと、なぜか古代中国にまで飛んで諸葛孔明。 まかり間違っても光秀という名はあがって来ないということですが、それは何といっても光秀には主殺しの汚名がついて回るから。 その日、光秀は信長の単身での本能寺入りを信長の小姓森蘭丸同様に深く憂えていた。信長に恨みを持つものはあまりにも多い。深く思い悩む光秀は、誰かに討たれるのであるのならわが手で、と考えている自分に驚く。 天正10年6月2日(1582年6月21日)払暁、もし本能寺で信長が殺害されたとしても、それが光秀の手によらなかったらとしたら、もし光秀が信長を守ろうとして京へ兵を回したのだとしたら、少なくとも戦国の知将光秀の名は、それほど悪名高く残らなかったに違いありません。 まあ、そうすれば信長が本能寺で命を落とすということも免れたであろうし、信長が「人間50年」と敦盛を舞ったことも、さほど大きく取りあげられる意味もなくなることでしょう。当然歴史も大きく違ったものになったでしょうけれど・・・。 明智の土岐桔梗の旗印が本能寺を取り囲んだ時、すでに信長は何者かによって殺害されていたとしたら。しかも、信長自身が作らせた完璧に防御された施錠された寝室の中でただ一人。そんな突拍子もない本著のストーリー展開は、斬新というより驚愕。 焼け落ちた消炎の残る本能寺で、光秀による下手人探しが始まる。その日本能寺に居合わせた先の関白近衛前久(さきひさ)や博多の豪商島井宗室、そして本能寺の日承上人が光秀の前で述懐したこととは・・・? はたして信長は、何者によってどのようにして殺害されたというのだろうか? にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年08月12日 11時50分05秒
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