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2021/05/14(金)11:50

散居村に住むと・・・。

ひとり言(1329)

わが故郷富山県はその名のごとく山に富んだ県。3000m級の山々が連なる北アルプスからは、何本もの河川が富山湾に流れ込み、富山平野に扇状地を形成しています。 富山平野の東側より黒部川扇状地、中央部には神通川、西部には庄川がいづれも大きな扇状地を形成しています。 特に県西部の山間に開けた都市・砺波市は、この庄川が作った扇状地にある「散居村」と呼ばれる集落で有名です。 昔より人々は水利の良いこの扇状地に田んぼを開き、そのすぐ脇に屋敷を建てて、その周りをカイニョウとよばれる防風林で囲みました。この家々が「散居村」を形成しています。その集落の家の数は7000戸と言いますから、その眺めたやるや壮大の一語に尽きます。 私はその砺波市より南(平野部)に位置する高岡市に住んでいますが、高岡市まで来るとさすがに扇状地も開ききっていますから、散居村の風景は見られませんね。 先だってはゴールデンウィークに合わせて砺波チューリップフェアが開催され、初日には航空自衛隊のブルーインパルスが飛来し、訓練飛行を披露しました。地上からは散居村の風景は見られませんが、空なら見上げることができますからね。よく晴れた日だったので、私の住む高岡市からもブルーインパルスの飛行を見ることができましたね。 私らは地上からブルーインパルスの飛行に歓声を上げたのでしたが、ブルーインパルスのパイロットらは、上空からの散居村の眺めにため息を漏らしたに違いありません。 この散居村に家を構えている友人の、散居村ならではのこんな話をご紹介しておきましょう。皆さん町内の回覧板はどうなさっていますか? ・・・どうするって、回覧板は読んで字のごとく回覧するから回覧板。左隣から来た回覧板は右隣へ持っていくものでしょ。ちょっと草履を引っ掛け隣まで、ということになるのですが、散居村の集落では、隣に行くまでが大変。車で回覧板を届けに行くというのです。 昨今ではどこの地方都市でも若者の人口が減り、家を守るのは70歳・80歳代のお年寄りが多くなりました。友人のご近所は、いづれも老人のひとり暮らしの家ばかりなので、次の家までまた回覧板を持って回わらなければならない。3軒目でようやく回覧板を置いて家に戻って来るまで小一時間も掛かるのだと。 すごいでしょ、散居村って。(笑! 都会ではマンションの隣に住む人の名前どころか顔さえ知らないというのが当たり前だそうですから、隣(といっても車で5分かかる)のばあちゃん、そのまた隣(車で10分)のじいちゃんの顔を見て、少しばかり世間話をしながら安否を確認しているのだというわが友人は、素晴らしいではありませんか。 散居村って、風景だけではなく、そこに住む人も人情味あふれる素晴らしい人たちばかりだということおわかりいただけたでしょうか。 ・・・どうです。貴方も散居村に住んでみられてはいかがか? ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある** にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル

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