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2024/03/04(月)11:50

余震

ひとり言(1346)

正月元旦に発生した能登半島地震は、震源地の能登地方に壊滅的な被害をもたらしました。石川、富山、新潟、福井の北陸地方4県では、いまだに崩れた家屋はもとより道路や水道等インフラの復旧が整わぬ地域が多く残っています。 ニュースによれば、千葉県の太平洋沖を震源とする地震が頻発しているということです。今回の能登大地震の前に能登半島沖でも群発地震が発生しており、この時の状況とよく似ているという専門家の解説に不気味なものを感じずにはいられません。 当地北陸富山では、2か月余りたったいまでも、しばしば肌に感じる地震が発生しています。これがいわゆる余震とよばれるものですが、鎮まることを知らぬ大地に、人はただただそれを受け入れるほかになす術はないというのでしょうか。「余震」という言葉があまりにも暗く不気味にのしかかってきます。 古の昔より、日本人は表に現れてこない隠れた部分にあるものに美意識を見いだしてきた民族です。それは「余情」、「余白」、「余話」、「余韻」といったこの国の言葉にもよく表されていますね。しかし「余震」だけは唯一例外で、日本人の美意識を大きく逸脱した言葉というしかないのは、ほんとうに残念なことです。 「余震」を辞書でくると、「大地震のあとしばらくの間、引き続いて起こる小地震」とあります。あまりにも無機質に並べられた事実だけを示す言葉が、恨めしくさえ思えてきます。 今も不自由な生活を余儀なくされる被災地の方々に、一刻も早く「余白」や「余話」を楽しみ、「余情」や「余韻」にひたれる安寧な日々が、再び訪れることを祈ってやみません。 ◆酒そば本舗トップページへ◆ **貴方の共感できる生き方がきっとある** にほんブログ村 FC2ブログランキング 人気ブログランキング PINGOO! ノンジャンル

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