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詩、俳句、短歌、川柳、都都逸等

2019年08月09日
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今や花の都東京の新名所となって久しい東京スカイツリー。その高さ634mは、かっての武蔵の国の「ムサシ(六三四)」にあやかったものというのは、皆さんご承知のとおり。

逢坂の関より東へは足を踏み出したことがないという古の都人は、武蔵の国などというのは、家康が江戸に幕府を開いてからさえも、僻地も僻地、人の住むところではないと思っていた。

事実、「武蔵野は月の入るべき山もなし 草より出でて草にこそ入れ」という狂歌が残っているくらいですから、荒漠とした荒れ野原であったことが想像されます。

今私が狂歌と言ったのは、この歌には別の意味が込められていて、荒れ野原を歌ったというよりは、むしろこちらの方が本筋と言えるくらい。


江戸の美味いものを題材にして、当時の人々の暮らしと生き様を鮮やかに蘇らせるエッセイ「大江戸美味草紙(むまそうし)」(杉浦日向子著)に、この歌が紹介されております。

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その「酔い覚めて」の章より、酒について。江戸人はどのくらい酒を飲んだか?杉浦さんは文献を徹底的に調べて、当時の酒量をこう計算しています。

上方から入って来る上質な清酒(下り酒)は、一樽が3斗6升入りで年間100万樽。当時の江戸の人口を100万人として、その半数が飲酒したとすれば、1人1年7斗2升、一か月6升。すなわち一日2合、休肝日なし。

このほかに関東の地酒が年間15~16万樽、焼酎が3万樽消費されたことを合わせると、まさに江戸は酒びたしの街であったと。江戸ッ子がおっちょこちょいで喧嘩ッ早いのは、いつもほろ酔いかげんだったからではないかとまで言わしめています。

江戸人と酒を語るとき、冒頭にあげた「武蔵野」は切っても切れない関係にあると、杉浦さんは書いておられます。


武蔵野は見渡す限りの原野。すなわち、野見尽くせぬ地。呑み尽くせぬ・・・。

そこで呑み尽くせぬほどなみなみと酒の入る大盃のことを「武蔵野」と呼んだのだと。

この「武蔵野」を使った大酒飲み大会の記録が残っているのだとか。文化14年(1817年)3月23日、両国柳橋の料亭「万八桜」で行われたのだそうです。その記録たるや俄かには信じられないほどの大記録。

68歳の堺屋忠蔵さんは、3升入る「武蔵野」で3杯(9升)飲んだとか。かたや30歳の鯉屋利兵衛さんは、こちらはなんと6杯半(1斗9升5合)。さすがに酔いつぶれてしまったそうですが、この話には続きがあって、利兵衛さんは目覚めてから茶碗に水を17杯飲んだということです。

・・・よく目が覚めたものだと感心しますね。(笑!


酔い覚めのぞっとするとき世に帰り

あの世から急転直下生還したような気持、したたかに酔いつぶれ、目覚めたときの酒飲みの心中を押し測った川柳、見事ですね。

水を17杯飲んだという利兵衛さん、閻魔大王に酒臭いと言われ、この世に舞い戻れたのでしょうか?







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最終更新日  2019年08月09日 11時50分06秒
2019年08月04日

わが故郷北陸富山は、南側には北アルプスの3000m級の山々が屏風のようにそびえ立ち、そこを源とする川が中央の平野部を流れ、富山湾に注いでいます。

私は富山県西部の商業都市高岡市の在住。仕事の関係で県都富山市へはよく出かけますが、この行き来には、富山平野を流れる二つの大河を渡ることになります。

まず高岡から富山方面へは、出発してすぐに庄川を渡らなければなりません。それから車を走らすことおおよそ30分。富山市中心街へ入る直前には、神通川を渡ることになりますね。

昨日も所用で富山まで出かけたのですが、2本の大河を渡っていると、何れの川でも川の流れの中に胸まで浸かって竿を繰り出している多くの釣り人を見かけました。

・・・おおっ、これは釣りだな。釣果はどうかな?


鮎釣りといえば、20代のころ、これに熱中したことがありました。鮎といえば友釣りが有名ですが、私が凝ったのはドブ釣り。毛針釣です。

ここでその鮎釣りの変わった経験談を一つご披露したいと思います。

朝から釣果に恵まれ、ホクホク顔で竿を操っていると、いつにない大きな引き。釣り上げた鮎を見ると、鼻には鼻管が、尻ヒレには逆さ針が打ってあり、鼻管からはてぐすが長く延びていました。

ナント友釣りの囮から逃れた鮎を釣ってしまったのです。囮になるだけに良型の鮎、25~6センチはあったでしょうか。さすがにおとり針は切れて引きずってはいませんでしたが・・・。

いかに生きていくためには餌を捕食しなければならないとはいえ、どこまで人間にいたぶられれば気がすむのか、この鮎がかわいそうになり、鼻管と逆さ針を外して、川に逃がしてやりました。それからどうしたというのでしょう、ピタリと釣れなくなって、早々に竿を収めたことが思い出されます。

きっと逃がした鮎が、今日は虫に喰らいつかないほうがいいと、仲間の鮎に言いふらしたのだと釣仲間から冷やかされましたが・・・。(苦笑!



鮎の香を聴かんと 窓下げ橋上をゆく





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最終更新日  2019年08月04日 11時50分06秒
2019年07月23日

一昨日の日曜日のことです。早朝に会社に来てみると、周りがずいぶん騒々しいので驚きました。

これはどうしたことかと窺えば、会社社屋から市道一本向こうに流れる川の土手に生えた草を刈っている草刈り機のエンジン音。市から委託されているのでしょう、7~8人の人が背丈ほどにまで成長した草木と格闘しておられました。

社屋2階の事務所の窓からその様子をパチリ。

土手の草刈り


たまたま機械の調子が悪くなったのか、一番左の人がしばらく機械を止めて調整しているようでしたが、上手くエンジンが始動しないので、同僚を呼んでいるところです。

写真を撮るのに窓を開けると、ブ~ンという草刈り機のエンジンの合唱音とともに、エンジンの排気ガスと刈られた草の青臭い臭いが混じった、何んとも表現のしようのない臭いが鼻をつきました。

気温が上がらぬ早朝から、おそらく明け方の薄暗いころから始められたのではないでしょうか。この写真を撮った6時ごろには見てのとおりだいぶ仕事も進んだようです。7時過ぎに気づいたときには、エンジンの音もすっかり止んで、何事もなかったかのようにいつもの静かな日曜の朝に戻っていましたから。


夏草や夢も見ぬまに刈られけり


和歌の世界では本歌取りという手法を用いた歌があることは、私も高校の時に習って知っています。確か古の有名な歌から一句か二句取って来て、本歌とは違った内容の歌に仕上げるというのでしたか。

ところが俳句の世界で「本句取り」というようなことは、聞いたためしがありませんね。俳句に使える文字数は、短歌よりさらに14文字絞られて全部で17文字ということになりますから、古句から取れる文字数にも制限があるということなのでしょう。駄句になるのがオチですね。

俳句をこよなく愛し俳句に精通した人たちからひんしゅくを買うのを覚悟して、あえて駄句を披露してみました。・・・ゴメンナサイ。






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最終更新日  2019年07月23日 13時00分05秒
2019年03月27日

日本人は学校で10年間も英語を習って来ても、ろくに会話もできないという話をよく耳にします。

正直に告白します。・・・私もその口です。(笑!

ところで新しい学習指導要領の改訂にともなって、2020年度から初めて小学校で使われることになる英語教科書が、この度検定作業に入ったと報じられています。

ウエブトピックスより、
「聞く」「話す」重視=日常の場面想定-発音など検定で修正・英語教科書

ほぉ~、これからの子どもたちは小学校5年生から英語を習うことになるのですか。そうすると10年間ではなく12年間習っても、ろくに会話もできないと言われることになりますな。(笑!

・・・そうではなかった。そうならないためにも小学5年生から、聞くこと、話すことを中心に英語を習おうということなんでしょうね。


英語には日本語にない発音をする語があるため、日本人には聞き取ることも発音することも難しいということが理由として上げられていますね。

皆さんは「L」と「R」の発音を正確に聴き取れますか?正確に発音できますか?

これからの子どもたちは、そこのところを重点的に小学校から習おうということですから、しっかり学んで英会話に慣れて欲しいものです。しかし、私に代表されるごとく、すでに「10年習っても・・・」組は、どうしたらいい?



ウエブトピックスより、
LとR、装置で聞き分け改善 日本の研究チームが開発

このほど情報通信研究機構や大阪大などの研究チームが、「L」と「R」を聞き分ける能力を装置を使って向上させる手法を開発したという話題。

この装置を使って1日1時間のリスニングの訓練を5日間続けたところ、平均で6割だった正答率が、5日後には9割近くまで上がったということです。

なになに、本人は音を聞き分ける学習をしているつもりがなくても、無意識のうちにリスニング力が高まったと。

・・・私も訓練受けてみようかな。(笑!


しかし、よくよく考えてみれば、私は1日1時間も英語のヒアリングの勉強などしたためしがありませんでした。

うん?・・・なんだ、そういうことか!

毎日1時間勉強を続ければ、そりゃあ誰だって能力が向上するでしょう。


たしかこれを英語では、「Practice makes perfect.」と言いますよね。

求道に王道なし。「習うより慣れろ」というのは、西洋でも日本でも同じということでしょう。


そこで一句、
過ぎ去りし十年偲ばる 「L」と「R」


・・・お粗末でしたっ!(Poor enough!)


いや、10年どころかもはや50年前のことになりますね。

「This is a pen.」、もはや伝説的な英文となりました。



 


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最終更新日  2019年03月27日 11時50分06秒
2019年01月28日

武蔵野は月の入るべき山もなし 草より出でて草にこそ入れ

世界でも屈指の近代都市・東京は、その昔逢坂の関から東には足を踏み入れたことがないという都人からすれば、辺境も辺境。人の住めるような地ではないと思われていた。

冒頭の歌は、その辺境の地「武蔵野」の見渡す限り原野が続く風景を詠んだものですが、「武蔵野」には本来の地名の他にもう一つ別の意味があったことをご存じでしょうか。

杉浦日名子箸 「大江戸美味草紙(むまそうし)」に書いてありました。

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野が見尽くせないほどの原野。・・・野見尽くせない。呑み尽くせない。すなわち呑み尽くせないほどなみなみたっぷり入る大盃のことを「武蔵野」というと。どれだけ入るのかというと、これが3升はゆうに入る。

文化14年(1817年)3月、両国柳橋の料亭万八楼で行われた酒合戦の記録が、今日まで残っているのだそうです。酒合戦とは早い話が大酒のみ大会。この「武蔵野」が活躍したのはいうまでもありませんね。

どれほど呑んだのかといえば、3升入り「武蔵野」3杯空けたという堺屋忠蔵(68歳)は、まだ序の口。鯉屋利兵衛(30歳)は若いだけあって、なんと「武蔵野」で6杯半(1斗9升5合)呑んだとか。さすがに酔いつぶれてしまったそうですが、目を覚ました後、茶碗に水を17杯飲んだそうです。

・・・よく目が覚めたものですね。それにしても水は「武蔵野」ではなく、普通の茶碗なんですね。(笑!


酔い醒めのぞっとする時世に帰り


杉浦さんは、酔生夢死。新たなるあしたと、永遠の闇は紙一重。いつでも酔い醒に必ず蘇ることが出来るとはかぎらないと書いておられます。

利兵衛さんも紙一重のところでこの世へ舞い戻れたのでしょうね。きっと閻魔様にお前は酒臭いと言われたのでしょう。(爆笑!








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最終更新日  2019年01月28日 11時50分05秒
2019年01月09日

平成最後の年が明けました。皆さん初詣に行かれましたか?

ところで初詣といえば、お賽銭いくらぐらいご用意されますでしょう?

近頃は国もキャッシュレス化を推奨していることもあり、お賽銭も電子マネーで決済できる仕組みを採用する神社仏閣が増えて来たというのですが・・・。

ウエブトピックスより、
「電子さい銭」全国で拡大=神社・寺、訪日客らに狙い-「便利でいい」「御利益ない」


数年前になりますが、近くの神社に初詣に行った時のこと。

神前に畏まりお賽銭を投じようとして小銭入れを開いたところ、中には5円玉が1枚と1円玉が3枚ということがありました。いくら何でも8円じゃ神様に申し訳ないですよね。

わぁ~、年の初めから千円の出費は痛いなあ~と思いながら、札入れを取り出してみれば、1万円札が3枚と5千円札が1枚。

今年一年良い年でありますようにと祈念に詣でたその神前で、すでに柏手を打つ前から私の願いは裏切られていたことを知って、ただただ愕然と力なく頭を垂れることに相成ったのでした。

私の後ろに並んで参拝を待っていた人たちは、あの人は丁寧に頭を垂れていったい何を祈願しているのだろうと思ったことでしょう。(笑!


・・・恥を顧みず書かせていただきます。神様には8円で失礼させていただきました。(笑!


・・・なるほど、そんな時こそ電子マネーでお賽銭を投じる(この場合投じるという表現が正しいかどうか疑問ではありますが・・・)ことができれば、別段恥ずかしい思いをしなくていいですか。

しかし、なにか釈然としない気もしないではありません。記事に書かれているように、「罰当たりな気がする」と感じられる人、多いのじゃないでしょうか。

「さい銭はそもそも、米や魚などの奉納が現金に変わったもの。現金が進化した電子マネーでも違いはない」とは、言われてみればごもっとも。


現金も電子マネーも許す神

柏手を打つにもスマホかざす春


・・・お粗末でした。




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最終更新日  2019年01月13日 20時58分46秒
2018年05月24日

夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る

あれに見えるは茶摘じゃないか
あかねだすきに菅(すげ)の笠


日本の唱歌「茶摘(ちゃつみ)」です。

立春から数えて88日に当たる日が八十八夜、現代の暦では5月2日ごろになるということですが、旧暦では当然のことながらゴールデン・ウィークなどありませんから、現代人が休暇と称して旅行やバカンスに興じているとき、昔の人は野や山の風景を眺め、夏の到来に思いを馳せたということになりましょう。

茶摘は初夏の風物詩ということになりますね。


狭山茶で有名な埼玉県入間市では、八十八夜にあたる5月2日に「八十八夜新茶まつり」が行われているということです。

八十八夜新茶まつり=埼玉県入間市

同時に配信されている写真を見ると、市の庁舎のすぐ横に茶畑が作られているようですね。お茶の生産ばかりではなく、お茶そのものを狭山市の有力な観光資源として活用しようという市の力の入れようが見て取れます。

急須を知らない子どもが増えたと市長が挨拶の中で述べられたそうですが、なるほど、子どもならずともこの私でさえ、もっぱらペットボトル入りのお茶を利用していることを思えば、急須を知らぬ子どもを咎めることはできませんね。(苦笑!

急須を知らぬのなら、"あかねだすき"や"菅(すげ)の笠"を知らぬのも仕方のないことか。せめて「茶摘(ちゃつみ)」の唱歌で、お茶のことを学んで欲しいものですな。

日和つづきの今日此の頃を
心のどかに摘みつつ歌ふ

摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ


今日家に帰ったら、急須でお茶を入れて、昔より受け継がれて来た日本の豊かな文化を新緑映える野山の香りと共に味わってみることにしましょう。




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最終更新日  2018年05月24日 13時00分09秒
2018年05月21日

歌人小池光氏の著した「うたの動物記」より、夏の俳句を一句ご紹介します。こんな動物まで歌に詠んでしまう民族は日本人の他にいないのではないかと思えてきます。



その動物とは、「蛭(ヒル)。体を尺取虫のようにくねくね折り曲げて移動し、動物に吸い付いて血を吸うあのヒルである。


私らが子供のころは、農作業は今のように機械化されていなく、何事も文字通り手作業が主でした。農家の方は、つらい農作業もさることながら、水田に生息するヒルにも大変悩まされたことでした。それも農薬の普及により、今ではヒルを見ることもめったになくなりましたね。

血を吸われるのは蚊でさえもごめんこうむりたいのに、ぬめりのある体をくねくね折り曲げるように動き回り、蚊の何十倍もの口で吸い付くのですから、けっして気持ちのいい動物とはいえませんよね。

ところがこの嫌われものヒルは、有史以来人間と関わりが深かったというのですから驚きです。

「古事記の国生み神話では、女性であるイザナミノミコトが先に愛を告白してしまったがために『蛭子』が生まれ、これを葦船に入れて流してしまう。物語のはじまりから、忌み嫌われてきた」と書かれているところをみれば、ヒルは神代の昔から生息していて、恐れ多くもご神体に吸い付くこともあったのだろう。


我妹子(わぎもこ)が蛭の血を拭く蕗葉(ふきは)かな  松浦青々


もはやヒルの不気味さは微塵も感じさせませんね。我妹子の白いふくらはぎ、赤い鮮血、フキの葉の青、妖艶な美女のなまめかしさを演出するヒルです。

日本人の感性の豊かさが感じ取れる味わい深い一句と言えましょう。


ちなみにヒルは夏の季語であるということです。先の句は丁度今時分の時節に詠まれたものなのでしょう。





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最終更新日  2018年05月21日 17時10分11秒
2018年05月19日

お奨めの一冊、歌人小池 光著「うたの動物記」より、今日話題にする動物はヤモリ。



突然ですが、皆さんはヤモリとイモリの違がわかりますか?。
当然のことながら、ヤモリは爬虫類、イモリは両生類。生物の進化上両生類から進化して爬虫類が現れた。このくらいのことなら大概誰でも知っていますよね。でも、爬虫類と両生類の排尿の代謝の違いまでご存知の方は少ないのじゃないか?私も知りませんでした。

代謝により体内に発生したアンモニアを水溶性の尿素として体外に排出するのが両生類。爬虫類は不溶性の尿酸として糞とともに排出すると説明が書いてあったので驚きました。


これは俳句や短歌について書かれた本のはず。なのに「科学もの知り本」かと勘違いするほどです。難しい生物学的な分類上のことはさておき、イモリの腹は毒々しいほどに真っ赤、対してヤモリはさらさらと真っ白。

子供のころ夜ともなると明かりに誘われやってくる蛾を狙って、窓ガラスによくこのヤモリが現れたものでした。大きいものでも体調10センチほど、ピタリとガラスに貼りつくようにして、近づいてくる蛾をパクリと捕らえる。時にはヒタヒタと足をしのばせ自ら獲物に近づいていく。そんな様子を飽きもせず眺めていたものでした。

「家を守るから家守(ヤモリ)という。家を災難から守ってくれているのだから、決して殺してはだめですよ」と、祖母から何度も聞かされたものでした。

おおよそヘビ・トカゲに代表される爬虫類ほど、人から気持ち悪がられる動物はいないのではないか。湿ったうろこ状の皮膚、先の割れた細長い舌を口の先からチロチロ出し入れするさまは、決して気色のいいものではありません。ところが同じ爬虫類でも、ヤモリにかぎっては、皮膚もさらさら乾いた感じで、口の両端の上に離れて位置する大きな目玉はくるりとかわいい。蛾を捕食した後に口の端を舌で舐めるようなしぐさを見せたときなど、不二家のペコちゃんのようにさえ見えたりします。

最近ではいくらガラス戸の内側で待っていようとも、とんと姿を見せないヤモリはどこへ行ってしまったのだろう。


あっ、そうそう、肝心の歌についてご紹介するのを忘れていました。
さすがにヤモリは俳句には歌われていないようで、いづれも短歌が詠まれていました。


硝子戸に白く守宮(やもり)の腹が見ゆ 生きるしるしの手の皺が見ゆ  〔西村 尚〕

まさしく何時間も飽きることなくガラス窓の前にたたずんだ少年の日の私を思い出します。呼吸をするたび大きく息づく白い腹とピタリとガラスに貼りついた大きな指先の皺まではっきりと思い出すことができます。

ひったりと手をあて窓に貼りついて守宮(やもり)のごとく君を待つのだ  〔花山 周子〕

う~ん、ストーカーか!?(笑!
冗談はさておき、どうか愛しい人に己の存在を気づいて欲しいと願う小心な男の気持ちをヤモリの様子に上手く投影していますね。男はみな小心なんです。焦心の末に傷心するのも男というものなんです。「ひったり」という言葉にそれがよく表れているように思いませんか。


・・・ヤモリに少年の日の私を懐かしみ、また男の本質に思いを寄せたことでした。







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最終更新日  2018年05月19日 12時10分07秒
2018年03月06日

今朝庭に咲いていた白ツバキの花をアップで撮りました。



今私は白ツバキと言ったものの、これがほんとうにツバキなのか、ツバキの仲間なのか、よく分かりません。サザンカはこんな大きな花弁をつけないと思いますが・・・。それにサザンカならもう少し早い時期に花をつけるような気がします。


かき根の かき根の 曲がり角~♪
たき火だ たき火だ 落葉炊き~♪
あ~たろうか あたろうよ~♪
北風ぴいぷう 吹いている~♪

さざんか さざんか 咲いた道~♪
たき火だ たき火だ 落葉炊き~♪
あ~たろうか あたろうよ~♪
しもやけお手てが もうかゆい ~♪


有名な童謡を思い起こすと、やはりさざんかは冬の花というイメージですよね。それにツバキは「木へんに春」と書いて「椿」ですから、文字通り春の花でしょう。

しかし、ついこの間まで「北風ぴいぷう 吹いている」どころか、雪にどっぷり埋もれていましたからね。遅咲きのサザンカということもあり得る。


この花はツバキなのか、サザンカなのか?

どなたかツバキとサザンカの見分け方、教えてください。まあ、頭に白がつくことはだけは間違いありませんが・・・。(笑!




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最終更新日  2018年03月06日 12時20分05秒
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