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2003年08月26日
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一応、手術は朝の8時40分から全身麻酔をかけて行われるので朝2時から断食。
水分も朝の5時からNGです。

それでも朝の2時40分頃に起き出して泣きかけていたので、
おもわずおっぱいやっちゃいましたよ。
麻酔科のお医者さんの分類では母乳は食事に含まれるので2時までしかやってはいけなかったんですが。
母乳は消化がいいし、4時間以上前なら平気だろうともう無意識で授乳。

そうして朝の6時にわりとご機嫌で起きてくれましたよ。
寝起きの良い子でよかったです…。

隣のベッドのお姉ちゃんも同じ日に手術で、
わりとコチャのことを気に入ってくれていないいないばぁなどして遊んでくれたりして。
8時頃に二人して、意識が朦朧となり眠くなる薬を飲みました。
「ホントに寝るのかなー」とその薬を疑いの目で見ていた私ですが。
やっぱりコチャは寝ませんでした。
多少足腰は立たない感じでしたが。
同じ物を飲んだ隣のお姉ちゃんがだるそうに半分眠ってるわりにはコチャさんは元気。

手術室にはチャッピーが抱っこして運びました。
本当はストレッチャーで運ぶらしいのですが。
まあ、まだ赤ちゃんで軽いし肉親が抱いていた方が安心するだろうということで。
というわけでコチャさんとは手術室でお別れ。

その間、朝ご飯を食べたりお茶を飲んだりしていました。
食べないと体力つかないしねえ。
1時間後には手術室に呼び出され、麻酔から目が覚めたコチャさんとご対面。
ストレッチャーの中で泣きそうな顔で座って待っていましたよ。
とりあえず、喉に太い管を通した事による前歯の損傷も輸血もなかった模様。

腕には点滴を保護するためのシーネという副えものというか、巻物というか保護するためのものをしておりました。
ああ、これは点滴などのために血管確保された針を保護するためのものですか。
私はてっきりギブスかなにかだと思っていましたよ。
「この病棟は腕を骨折してる子が多いのね」と思いきり勘違いしてました。

そんでもってコチャさんは、形成外科の先生が点滴のパックを持ってくれたので私が抱っこして帰りました。
麻酔が切れたら気持ち悪がってかなり大暴れすると聞いていたのですが、
それほどでもありませんでした。
暑かったようなのでうちわで仰いだら大人しくなりまして。

ちょっとウトウトしかけているなと思ったら。
向かいのベッドの男の子がさかりのついた雄牛みたいに「ぶもーぶもー」言いながらストレッチャーで運ばれて来たのでコチャさんの目が覚めちゃいましたよ!
昨晩までは別の部屋にいたらしいこの男の子も朝一でアデノイド(扁桃腺肥大)の手術をしたらしく、

「はやくとってよーはやくとってよーはやくとってよー」
とヒステリーを起こしながら暴れています。
小学1年生というその男の子は
「手術しない病院に行くー手術しない病院に行くー手術しない病院に行く」
と泣きわめいています。もう手術は終わったのに…。

挙げ句の果てに自分がこんな目にあったのは母親が悪いとばかりに
「ママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだーママが悪いんだー」

と100回くらい言ってました。
それを聞いて私は、コチャの手術を早めにやってよかったなーとつくづく思いました。
コチャに自分がこんな手術を受ける羽目になったのは、綺麗な体に産んでくれなかったからだと責められたらと思うと辛すぎます。

男の子は1時間ほどは暴れていましたが、しばらくしてあと一人、今日手術を受けて帰ってきた幼稚園年長組の女の子は静かにめそめそとお母さんに抱かれて泣いていてそれがかなり対照的に映りました。
やっぱり女の子の方がこういう時はしっかりしてる気がします。
男の子の方は母親がつきそいでいたのですが、かなり母親に悪態をついていまして聞いていてあんまり気分のいいものではありませんでした。
どう育ててたらここまで横暴になれるのかなあと見てみたい気持ちがあったのですが、
その子のベッドはお母さんがきっちりカーテンを閉めてしまい、あまり様子はわかりませんでした。
授乳するときや排泄するとき以外は室内の風通しをよくしたり、看護の見回りをしやすくするためにカーテンは引かないで奥のが原則なんですけどね。
まあ、こういう特殊な時だけに横暴だったのかもしれないですけど。

この男の子が点滴の機材を連れてトイレに行くときに、管が機材の車輪に絡まって身動き出来なくなっていまして
車輪から管を外してあげたのですが、
男の子はじろり
と睨むだけで何も言わないで行ってしまいました。

まあ、具合が悪くて何も言えなかったのかもしれないですが。
しみじみとコチャさんには「ありがとう」と言える子に育って欲しいなあと思いました。

女の子の方はつきそいのお母さんも夜には帰ってしまい、心細くて泣いていたようですが一人でナースコールをして点滴をつけながらトイレに行ったりとけなげでしたよ。

で、男の子のあまりのうるささに目が覚めたコチャさんも次第に暴れ出しまして。
どうしたものかと思いましたがお医者さんの許可をもらって赤ちゃんイオン飲料をあげたら、落ち着きました。
どうやら喉が乾いていたのとお腹が空いていたのでご立腹だったようです。

夕飯をぺろりと全部たいらげて、夜は9時半過ぎにコロンと寝ました。
…助かりましたよ。私もつかれていたのですぐ寝ようと思ったのですが。
男の子の「寝れないよお」というヒステリー声と、
他のつきそいのお母さんのいびきと、
隣の病室のおじいさんがボケ気味でやたらと「おい!」と人を呼ぶ声をあげるのと、
隣の女の子が術後一人でいるのに不安でかなり頻繁にナースコールしていたのとで、あまり寝られませんでした。とほほ。
せっかくコチャは熟睡してくれたのにねえ。





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最終更新日  2003年08月28日 08時39分26秒
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