2008/06/10(火)10:18
昨日の補足
まず一つ目
“1 お客は自分がいままで持っていた言葉や経験をもとに
情報(広告内容)を理解する。”
専門用語や、自分たちだけに伝わる言葉や言いまわしは避けて
一般的な言葉を使って表現する。
× 専属インストラクターがあなたのケースをシュミレーションします。
○ 内容を充分理解した担当者が、あなたにピッタリのコースを
その場でお選びします。
× 専門のディスペンサーによる調整。
○ 経験豊なスタッフが納得ゆくまで調整します。
二つ目
“2 お客の持っている情報と、こちらの持っている情報に
共通点がない限り、情報は伝わらない。”
これはその文字のままなのですが、別の角度で補足するなら
人間は伝えたことを、相手も自分が意図した通りに理解してくれていると
思い込むものだということです。
例えば、以前テレビコマーシャルにもありましたが
NTTのBフレッツというインターネットサービス、
『遠隔操作でご自宅のパソコンを設定』と言っていましたが
実際にサポートを受けて不便を感じたことのある人に言っているのか?
あるいはまったく経験がなくて、インターネット接続もできない人に言っているのか?
こういう人に言っても、
遠隔操作の設定と言ってもどれくらい伝わるかも疑問です。
いままでは『これこれこういうのが普通です』とか
『自分でここまでやるのが当たり前の世界です』とか
現状をわからせないと、伝わらないとは言いませんが、
もっと工夫すれば、さらにメッセージが届きやすいのに惜しいかぎりです。
私の地元でも、インターネットサービスの広告がありましたが、タイトルが
『 パソコン遠隔サポートサービス「リモートコール」開始。』
というものでした。
そのままですよね。
伝えたいお客がどこまでわかっているのか
出発点があいまいで、はっきりしていない。
これでどう伝わるのかを、もう一歩踏み込んで考えたらと思います。
もったいないですね。
三つ目
“3 ある事象が起きていても、お客がそのことを情報として
とり入れるまでは、それは無かったと同じ状態である。”
これは前述の二つとは異なります。
本来の『情報理論』での意味はこういうことです。
例えば、いま日本のある地域で地震が発生して、
あなたがお世話になった人が怪我をしてしまいました。
しかし後日のニュースや通信で知らされる瞬間までは、
あなたの中では地震も発生していないし知人も怪我をせず
元気なままで存在している、という解釈で使われています。
これを広告やマーケティングの
観点からとらえると
・お客は実は何がほしいか自分でわかっていないということ。
・あるいは何を必要としているか気づいていない場合がある。
広告で応用すると次のようになります。
『●●●の方に便利です』
『●●●の方に必須です』 と言っても
本来それを必要としている人が、自分にはまったく必要とは
気づいていない場合が多いつまり『●●●の方』っていうのが
自分のことだと思っていない、ということです。
メタボリック予備軍の人がいて、本人は気づいていない、
どういう状態がそれなのか情報がないからです。
その場合は 『仕事をしていて●●●ではありませんか?』
↓↓↓
“実はそれはとっても危険な●●●の状態です”と気づかせる。
あるいは 『タイヤの状態が●●●のようになっていませんか?』
↓↓↓
“もしもそうなら放っておいたら●●●になる可能性があります”
たとえば 『あなたの保険●●●ではないですか?』
↓↓↓
“それならあなたは人生で●●●という損をしています”
一例を言うと、こんな感じになります。
情報を伝えるための基本は、むずかしいことではなく
やはり基本に立ち返って
・お客となるターゲットは誰なのか
・あなたは何者か
・お客に何を提供できるのか
この3点を明確にする、ということに尽きますね。
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