2010/06/23(水)17:34
イ・ヒョリの盗作問題に思うこと
振る方向を間違えると相当ネガティブになるので取り上げずにおこうと思っていたのですが、やっぱり取り上げることとします。
全盛期には『国民総イ・ヒョリ現象』を起こした彼女が、またしても盗作問題の渦中の人になってしまいました。
彼女は新作を出すたびにコンセプトパクリなどを指摘され、以前はブリトニー・スピアーズ、今回はレディー・ガガに類似してると指摘されていました。
そんな中でアルバム収録曲のうち6曲が思いっきりパクリだったことが判明。活動を自粛するに至りました。
今回のアルバムに楽曲提供した『バヌスバキューム』が曲者だったようで、パクリだけでなく経歴詐称も発覚したようです。
そのパクリ度はすさまじく、はっきり言ってコピーです。
以下の2つを比べてみてください。
How Did We Get - イ・ヒョリ
>How Did We - Jason Derulo
コピーでしょ?
韓国ではこのようなパクリ・盗作問題に枚挙に暇がなく、聴く側もこの手の話題にうんざりします。
今回イ・ヒョリは、アルバムの総合プロデュースもやったので、アイフォンアプリでパクリでないか確認したとのこと。
けれど、元歌が著作権登録されてなかったため発見できなかったようです。
インターネットの発展で情報のボーダレス化が進んでいる昨今では、パクリは容易に発見されるし、発見された後の伝播も恐ろしく早いですよね。
けれど、パクリかどうか判断するには、あまりにもデータ量が膨大になっていて、製作者側の少人数では判断できないのが現実です。
たとえばサクサクがタイのそこそこ有名な楽曲を100曲ぐらいかき集めて
「俺が作ったんだ。今度のアルバムの収録曲にどう?」
なんて悪いことしても、それを見破ることのできるのはT-POPに精通している人じゃないとできないわけで、日本の音楽業界にそんなにいるとは思えないです。
だから、今回のイ・ヒョリの例ははっきり言って突然ダンプカーにひかれたようなもの。
彼女に悪意があったとは考えにくいです。
結局のところ、各国または小さなセグメントでやっていた著作権管理やルールが、ボーダレス化した情報社会とミスマッチを起こしてるといわざるを得ません。
著作権についてはほとんど知識もなく、問題点がなんなのかもわからないのですが、世界各国で著作権に関する問題が噴出しているようです。
韓国ではデパートのBGMに対して歌唱者の権利も認めるとか認めないとか、各国個別にそのような問題が浮上しています。
何が最善の方法化はわかりません。
権利を完全にフリーにすれば問題は起こらないのでしょうが、マネタイズの問題があるためできないのでしょう。
そうなると、特許に類似した国際条約を締結して、登録されている楽曲との類似率を測定するアプリケーションに自作曲を測定してもらい、白黒はっきりつけた上でリリースするような手法を取らざるを得なくなるのかもしれません。
なんだか左脳的で殺伐としちゃいますが・・・。
いずれにしても、国際的なルール作りは必要だと思います。
あらゆる権利が楽曲作成者や歌唱者から離れすぎ、中間搾取や権利取得者の横暴がまかり通る昨今の歪んだ状況もついでに是正して欲しいです。
頭のいい善意の人、最善の方法を考えてくださ~い!