ヒヨドリ 巣立ちから半月
ヒヨドリ夫婦は今日も子育てに一生懸命です ヒヨドリ夫婦 よくエサをくわえてとまっています。 雛のオトシモノ数日前から、ヒヨドリ一家がヤマボウシ(空になった巣は、まだそのままです)の葉群にもどって来るようになりました。その下のフキの葉の上に…。雛たちは親たちに何の実をもらって食べたのでしょう? (8月18日撮影) ブドウを一度に藤の木に皮をとったデラウエアをおいておくと、母鳥は一度に複数個くわえて雛たちのところへ運んでいきます。それにしても、産卵・子育てでみるからにやつれきったお母さん。お父さんも一生懸命子育てに協力していますが、見た目はそれほどではないので、すぐ区別がつきます。 母鳥が雛4羽全部を引き連れて雛4羽がそろったところを見るとほっとします。ずいぶん大きくなりました。遠からず、親と見分けがつかなくなるでしょう。 (8月21日) 雛のうちの2が、ちょっとわかりづらいので―さらに父鳥が加わって、一家全員がそろうこともあります。親鳥がいなくなって、雛だけになることもあります。そんなとき、わが小庭はまるでヒヨドリの託児所のようです。 おや、自分でジュースを… ふとみると雛が、ひとりでジュースを飲んでいます。 (8月21日) もうブドウだって雛がやっとくわえあげたのをみて、別の雛が口をあけます。くわえあげるたびに、両脇にいるきょうだいに横取りされる子も。それにしても、成長が早いのに驚きます。さすが野生の子たちです。 (8月22日) 私たちは、このヒヨドリ一家6羽ぜんぶが電線に並んだところを撮ってみたいのですが、よほど運がよくなければそんな光景にめぐり合えない様な気がします。18年前の夏を思い出します。チーの母とチーのきょうだいである3羽の雛が、ひとつ電線に並んだときのことを。彼らはそれを最後に姿をみせなくなってしまったので、あとになって、あれは、お別れの挨拶にそろって来たのだとおもいました。同時に私たちは、あの母鳥は、どうしても自分についてこないわが子(チー)を、やむなく人間に託していったのだとおもいました。「どうぞそのヒヨドリをよろしくお願いします」と。