リバーサイド

2006/02/11(土)14:45

命拾い

ブログ仲間の皆様へ感謝 屋 根 か ら 凶 器 落 下 タタミ半畳大の大穴    その凄まじい音と振動は、家の北側でおきた。あっという間の出来事だった。私は、していた作業をすぐ中断し、居た部屋の北窓を開けた。すぐ目の下の台所の瓦屋根に、いくつもの大きな氷の塊がジグザグに転がっている。その少し左に視線を移してわが目を疑った。 ポリ屋根の真ん中に、それは大きな穴があけられていたのである。 下に降り、勝手口のドアを押して、ア然となった。一歩が踏み出せないほど、あたり一面が散乱していたのである。さまざまな大きさの氷と角々が鋭くとがったポリ板の破片。蛍光灯の長いガラス管もくだけちっている。  そこは3年前にリフォームしたとき、私の希望で付け足した、勝手口も含め4畳足らずの外の台所だった。使い古したけれど捨てがたかった琺瑯の流し台、小さな冷蔵庫、泥付き野菜などを置く棚、食料のストックや調理道具などをしまっておく戸棚、そんなものをならべている。冬でも水仕事が楽なように、温水がすぐ出るようにもしてある。主婦の私が、日に何度も出入りする場所だった。  またそこは、竹垣で仕切られて中庭にも面していた。狭い中庭だが、私が家でもっとも好きな場所で、冬でもやはり勝手口から日に何度となく出ていく。そうそう、ニコのなきがらもまだこの中庭で眠っているので、いまはなおさら頻度が高い。  繰り返すが、2階の屋根から一気に落下した氷塊がポリ屋根に大穴をあけるその瞬間、運よく私は、その場にいなかった。前回の日記に書いたように、元気なころのニコが子分たちといた部屋で、ニコのための作業していたのである。少し前まで、夫と庭でニコの話をしていて、思い立って、勝手口から家に入り、すぐに2階のその部屋に入っている。 もし、直下にいたら、どうなっていただろう。おそらく大怪我をしていたと思う。場合によっては、いのちを落としていたかもしれない。そこで何かしていて、轟音に驚いて何事だろうと顔をあげていたとしたら、と想像しただけでぞっとする。大きな氷の塊は、庭にもあちこち転がっていたから、庭にいてもあぶなかった。一瞬のできごとだったから、よける間などなかったと思う。 皆様からいただいたコメントや書き込みがなければ、私はあのときどこにいたかわからない。私はふたたび助けられたのだ、皆様に。しかも今度はいのちを。ニコがつくってくれたご縁の不思議を、いまあらためてかみしめている。 2階の屋根から雪崩落ちた氷塊の一部 伊予柑Mと(翌日撮影)  今年は例年にない大雪で、しかも寒波もそうとうなものだった。豪雪地ではないので、雪下ろしの習慣がなく、そのままで平気でいたが、屋根の上でこんな凶器が製造されていたとは…。  春は、ライオンのようにやってくるというが、こんな恐ろしい経験は生まれてはじめてである。

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