私の猫座
「猫座」ってきいたことないけれど、あるのかしらんと辞書を引いたら、「ねこだ」とおなじとあったので、こんどは「ねこだ」をみたら、「わらなわで編んで作った大型のむしろ、または背負い袋」、と。私が知りたかったのは、星座の猫座。もっと調べたら、「山猫座」というのはありましたが、猫座は見つかりませんでした。でも、私には猫座が見えます。空に浮かんでいる六匹の猫は、じつは、手芸用のボタンです。だいぶ前、namiさんのブログで知って、私もほしくてたまらなくなりました。namiさんはこのボタンがニコのシルエットに似ているとおっしゃるし、私にもそう見えるのです。しかし、私は手に入れることが出来ませんでした。ところが、この26日は、ニコの命日だったのですが、その日に間に合うように、namiさんが速達で送ってくださったのです。思いがけないプレゼントでした。2材質6個のボタンを手にしながら、まず思いついたのが、この星座でした。はじめのうちは、「ニコの星座」が出来たと喜んでいたのですが、なんだか、だんだん、ニコのそばにいつもいるはずのサクラがいないのが、かわいそうに思えてきました。そうだそうだ、サクラのシルエットを紙で作って、ニコのそばにおいてやろうと思いました。ニコが可愛がっていた妹のサクラです。サクラもニコをとても慕っていました。しかし、紙のサクラのシルエットを作る必要はありませんでした。贈り主は、ちゃんとサクラもいっしょに入れてくださったのです。このボタンのひとつでもサクラに似てたらいいのにな、とおもいながら、手に取ったボタンを何気なく裏返してみて、ハッとしました。まさかと興奮してしまいました。さっきまでまったく気づかなかったのですが、なんとなんと、ボタンの材質のひとつが、天然の桜の樹皮だったのです。サクラは山の桜の木の下に最初に埋葬した子でした。それで私たちは、あの小さな山を桜が丘と呼んでいるのです。大きなる山桜の下サクラとふ猫を埋め桜が丘と呼ぶもう決まりです。白い貝がらでできたほうがニコ桜の樹皮でできたほうがサクラニコも喜んでくれるような気がしてなりません。今年、家族になった、三人の娘です。「お母さんのいう猫座って、どこかしら?」「昼間も見えるんですって」「でも私たちには見えないわよね」「夜まで待ちましょ♪」 「あきらめないで、見えるまで待ちましょ♪」「そうしましょ♪ お母さんがいってたわ、猫座は希望の星座だって」 皆さまへ この一年、いろいろありがとうございました来年もまたよろしくお願いいたしますどうぞ 良い新年をおむかえください 四季の風