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カテゴリ:仕事
たまに自分の書いたゲームやドラマCDのアフレコ現場にお邪魔することがあります。
もちろんほとんどの場合はおとなしく聞いていて、たまに声優さんからシナリオに ついての質問や読み方、イントネーションの質問があれば答えるくらいなんですが 過去に一度だけ、自分の作品のキャラに声を入れたことがあります。 これはもう、人生の汚点というか「やらなきゃよかったことベスト5」くらいに 入りますね。絶対!! 昔から演劇とか大好きで舞台をやったりしていたし、声優になりたい!と思い 養成所に通ったこともあったので、まだ新人ライターの頃に生意気にも 「自分の作品で声あててみたいなぁ」なんて言ってしまったわけです。 言われたほうはさすがに原作・シナリオ作者のワガママなのできっぱりと 断るわけにもいかず…ヒロインはさすがに無理だからと準ヒロインの声を 割り当ててくれました。その時の私の喜びようったらありませんでしたよ~! (ド素人なのに準ヒロインができたのは、その作品は女性向けCGドラマだった為 出演者がほとんど男性、もしくは男声の声優さんだったのです。 女性といえばヒロイン、準ヒロインの2人しか出ていなかったのでした) で、当日めっちゃドキドキしながら現場に行ったんです。 お顔をみても誰が誰だかわかりませんが、お声を聞くと「おぉぉぉぉぉっ!」と 思う方もいっぱいいて緊張はMAX! 自分でやりたいと言っておきながら私はなかなかOKが出ずにリテイクばかりを 連発して焦りまくり、申し訳なさいっぱいで小さくなってしまいました。 そんなとき、某女性向け恋愛シミュレーションゲームではかなりメジャーな 声優さんが「声は本当に良いものを持っているし、ご自分の作品、自分の愛着の あるキャラなんだから、そのキャラに対して持っているイメージを出してみて。 原作者なんだからそれは一番イメージが合うはずなんだよ」とにっこり笑って おっしゃってくれて、何となく肩の力が抜け、その後はスムーズに収録を すませることができました。 結論。やっぱりどんなに好きでもプロには敵わないです。 プロってすごい!本当にすごいと思いました。 声優の某氏は原作者だから一番キャラのイメージが出せるはずとおっしゃって くださいましたが、声優さんたちが声を当ててくれた瞬間から、私の中にあった キャラたちに色が入って動きが吹き込まれたような気がするんですもん。 それまでの自分の中ではキャラは白黒で二次元なんです。 それが声が入ることによって一気に色づき、動き始め2.5次元になる。 すごいなぁと感動しました。 その時は、先述の通り恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいになって 「人生でやらなきゃよかったことベスト5」くらいにランクインした出来事ですが 喉元過ぎればなんとやら…で、また機会があったらガヤ(その他大勢がガヤガヤ いってる様子を収録)くらい参加してみたいなぁなんて思ってる懲りない私です(笑) だって、本当にすごい。 自分のキャラに命を吹き込む瞬間に立ち会えたって感じだもの。 あ、同じような感動はイラストレーターさんからキャラ絵をいただいたときも。 あの時も、それまでは自分の頭の中でぼんやりと見えていたキャラの表情や立ち姿が はっきりと色鮮やかに刻まれて、それがたった1枚の絵だったとしても、その絵から そのキャラクターがどう動き、どう笑い、どう怒るのかが見えてくるんです。 不思議なものですが、本当にすごい! んーなんか取りとめのない日記になっちゃいました(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.08.30 16:10:50
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