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説明の多い料理店・桜会店主の徒然なるままに

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July 6, 2013
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この度、大阪21世紀協会様のホームページ内で私の料理の連載が始まりました

テーマは『100年先の日本料理』です。


最近私が意識して取り組んでいる料理の提案を

取り上げていただいていますが、

この100年先の日本料理には、私なりの明確なコンセプトがあります、

そのいくつかを忘れる前に記しておきます


1、まず、素材優先であること
仮に素材の形がなくなっていても、その素材を強く感じる料理。。
既存の料理を発展させる場合は必ず既存のやり方でつくったものより
素材の味を強く出せる、又は確実に美味しくなる料理であること。。
日本料理の原点である旨味の相乗効果があること。。
香りを使うこと。。
2、調理過程が難しすぎないこと
現在、日本各地で作られている古典的な日本料理は調理過程が
シンプルなものが多い、工程を多くし過ぎたり特殊な器具を
多用すると、その料理が広く伝わらない可能性が出てくるので
小さな調理場でも工夫すれば作れる料理でなければならない。。
また、レシピを丁寧に作ることにより製作者ごとの仕上がりの味の違いを
最小限に抑える必要がある、所謂誰が作っても美味しいもので
なければならない。。
3、古典にある盛り付けができること
折角のレシピも奇抜な盛り付けでは古典料理になりにくいので
洋の食材を使っても、陶器、硝子、漆器などの日本古来の器との
調和ができる料理でなければならない。。
4、酒類との調和も考える
これからのお客様の飲料の知識はますます広がっていくと思います、
なので従来の料理とお酒は別物、と言った考えは改めていくべきで
少なくともワインを置いている飲食店は真剣に飲料との調和を
考えるべき時代が確実にきます、特に日本料理はシャルドネ系の
白ワインや赤ワイン全般に弱く、ある程度の料理の工夫がない限り
全く調和しません、店にワインをおく限りは店も責任を持って
ワインに対応できる料理を考えていくべきです。。


だいたい以上のことをふまえこれからの料理を考えていきたいと思っています
レシピはどんなものでも公開します
企業秘密なんてせこい考えは満田にはありません、
真似をしていただければそれだけレシピが広がり私の望む世界に近づけます。

もっと日本料理を前に進めたい、
そして若い世代の人にも興味を持ってもらいたい、
日本人が外国に憧れる時代は終わりました
これからは世界中の人が日本に日本料理に興味を持つ時代です

いつの日か遠く離れた町の料理屋さんで
私のことなど全く知らない料理人が
私の考えた料理を当たり前のようにお客様に出して、
『美味しい!』と、言ってもらえる日がくると信じて
新しい古典料理に挑戦していきます














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Last updated  July 7, 2013 09:51:32 PM
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