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春の小川の花鳥日記

父との別れ


2005-06-15 22:09:54

             亡き父への想い  

もう3年前になる。実父が苦しい闘病生活から開放されその人生の終わりを迎えた時、

辛そうに最後の力を振りしぼって息を吸い込んでいるのを

「お父さんもうそんなに頑張らなくて良い!」と私は心の中で叫びました。

蜘蛛膜下出血で緊急手術を受け運動障害は残らなかったけれど、

一部の記憶障害が後遺症になり、おとうさん歳は? と聞くと35歳と答える。

娘より年下?でも時計はきちんと認識できる。日にちのつながりは
  
解らないのに 曜日は解るいったい脳の仕組みは

どうなっているんだろう?そんな状態が一進一退しながらその日を迎えた。
               
                       2002,6,9 9;55

                
はす

                    
                     2005-5-22記す 
2005-06-15 22:09:54



  父が手術を受けて一月ぐらいした頃だったと思う。
 
 一人で食事を取れない患者さん10人ほどを 病室の外に設けられた
  
丸い大きなテーブルの前へ集めてナースが順番に食事の介助をして
  
いくのだが、手が足りないので付き添いのいる人はいつも
  
まかせっきりに成っていた。私は出来るだけ父に話しながら
  
食事をして貰いたくて商売の時間を割いて病院に通っていた。 
  
その日は家業が忙しくびょういんを気にかけながら中々手が離せず
  
時間に遅れて病院へ行くと、大きいテーブルの前に
  
父が一人だけ冷めた食事を前にして頭をテーブルに載せている。
  
「此処は病院なんでしょう?一時間も遅れているのに 何故1度ぐらい
  
食事の介助してくれないの?」冷たくなった食事を父の口に
  
運びながら、「遅くなってごめんね」といいながら涙が止まらなかった。  

2時間近くも同じ姿勢で待っていてすっかり疲れたのか余り
  
食べなかった。その頃はまだ言葉もはっきり話せず、
  
何の要求も出来ない病人を放って置くなんて!
  
その憤りは未だに心底にに残っている。


                    2005-5-27記す
2005-06-15 22:09:54



  少し良くなって来たある日、食事を口に含んだままじっとしている父。
  
父さん、ちゃんと噛んで!父は噛む事を忘れたのである。
  
私は自分の口をオーバーにカチカチとかむ真似をするとそれを見て

もぐもぐ随分時間をかけどうやら半分くらい食べた ハイ、薬と

口に入れ水を飲ませる。と、どうも水だけ飲んでカプセルは口の中、

今度は鳥が水を飲むように首を伸ばし、こうしてゴックンと飲んでみて、、、

何度も何度も繰り返し、他人が見たら鳥の親子と間違えるくらい、

水を含んでは上を向いて、、親だから少しでも直ってほしいから

出来ることだと思う。ナースでは一人の患者にそんな時間は取れないから、

○○さん薬は飲みません。最悪の場合、口に入れて次の人の所へ行くので

カルテは飲んだ事になるのでしょう
  
どんなに疲れていても病院に着くとほっとした。自分が父の一番望む事
 
 一番治る為の看病が出来ると思うから~~~~
  
ウチのこともしないといけないのでずーと病院にいる訳には行かず、
  
じゃー家へ帰ってくるからというと、すまんなーご苦労さん有難う

と涙顔で手を振る父、後ろ髪を惹かれる思い出病室を出ると

今度は家事のことに切り替えあれとこれを買ってそれからあそこへ寄って、、

と24時間少しの無駄なく充実(?_?)した毎日でした。
  

2005-06-15 22:09:54



以前重症患者さんの病棟で勤務していた頃、とても良い方や、

未来あるお子さんが、不治の病と本人が解って闘病生活されて

いるのを見ると本当に「神様どうして?」と何度疑問に

思ったことでしょう。そしてどんどん弱っていく人毎日見ながら、

今自分に出来る事は何か?と自問自答しながら看護の仕事に携わって

きました。何人もの人を見送りながら~~~~
  
そんな時の普通の精神状態を維持することは本当に大変です,

  だから私はいつも大きな地球と気の遠く成る様な年月を思い之は誰にも

逆らえない自然のなせる事なのだから、私は無理をせず最後まで

ほんの瞬間でも苦しみや痛みから気持ちが、反れるよう笑顔で趣味の

お話や一番楽しかった思い出話を お聞きしたり少し体位を変えたり 

もちろん病状によって限りがありますけれど、、、後は神様に

委ねるしかありません。
  
大きな自然の中の流れにいるのだと考ながらその日自分の出切る事を
  
精一杯するだけでした。(*^_^*)

2002年 6月 9日 10時30分永眠



2005-06-15 22:09:54



桔梗

キキョウ
この花を見るといつも祖母を想いだす。

私の10才の時亡くなるまでとても可愛がって貰った。

少し姿が見えないと田舎の大きな庭をべそをかいて

探し回った。いつも薬草の世話をしていた記憶がある。

祖母は漢方薬の心得がありそばに行くと

花の名前や薬草の効能を教えてくれた。

無医村で交通手段も歩くだけの時代。

多くの人に薬草を差し上げていた。、

決して報酬は頂かず。良くなったという言葉にいつも喜んでいた。


池のそばに「きささぎ」と言う利尿作用の有る木があり

房の様に下がったさやをいつも乾燥していた

煎じて飲むと腎臓に良いと云う評判を聞いて。

遠くから家族の為にと求めに来ていた。

その木の下に白と紫の桔梗が沢山咲いていた。

今も桔梗を見ると村人の為に1日中薬草に

手をかけていた祖母の姿を懐かしく思い出す。

2005-06-15 22:09:54


平成元年4月23日辰夫 永眠
    6月14日母 永眠

  
         


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