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カテゴリ:デジタル世界徒然草
isbn:4492555854:detail ■ 新井 範子 (著) 、東洋経済新報社 いわゆる、ネット時代の、不特定多数の意見、知恵を 寄せ合えば、結構正しいところに収束する。つまり、 「ウイズダム・オブ・クラウド」、「みんなの意見は案外正しい」 という系のタイトルに見えます。しかし、この本は、そういった次元を はるかに超えて、エッセイ風の体裁をとりながら、ネット仮想世界を 駆け巡る、ネットが商売のインフラとして当然になった、その認識の 上で、現実に、コマースとかマーケティングとか消費者とか、 購買とか、消費文化とか、企業文化は、どのような変節を遂げようと しているのか。そういう高い視点で論じている、稀有な著作です。 新世界での消費の哲学と思想を展開した意欲作, 2007/9/12 By 佐倉ごるふ - レビューをすべて見る (TOP 50 REVIEWER) 技術論と米国での先端シーン、それにジャーゴンが先行しがちな、 いわゆる、Web2.0、企業と消費2.0的な分析やジャーナリズムがたくさん 登場している今日、「仮想と現実世界が融合している」Web2.0mの世界での 消費、企業、マーケティング、戦略、価値転換などを、哲学、思想、 マーケティング論、消費論などを駆使し、新たな世界における、 生産、マーケティング、消費の思想的フレームワークの試行に挑戦した、 意欲作で、大変興味深い本です。 ユーザ、つまり個人消費者としての読者に理解しやすい、ネット世界での 身近な現象を適宜引き合いに出しながら、しかし、哲学、思想、経済学、 ネットワーク理論など、抽象化された概念をも、時には駆使し、「今、ここに ある革命」を、技術用語を排して展望した、すぐれた啓蒙書、エッセイです。 一読の価値が相当にあります。 リアルでもバーチャルでも、マーケティングに興味がある方には、必読の書と いえます。 目次 第1章 Web2.0がもたらしたパラダイム・シフト ・フラット化 ・見える化 ・つながる化 ・「昔」化 第2章 これまでの常識が逆転する市場 ・「プッシュ」か「プル」か ・「バーチャル」で「リアル」な生の声 ・「ロングレール」か「マスマーケティング」か ・「敵」か「味方」か-消費者との関係 第3章 「みんな力」を味方にする企業戦略 ・パラダイム・シフトを受け入れる ・レピュテ-ションを大切にする ・消費者のネットワークをつくる ・顧客との関係を考える ・ウェブはみんなの「共通脳」だ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年09月22日 23時42分01秒
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