臨終の枕元で
コアな話なので、異論のある方も多いかと存じます。
不快に感じられる部分がありましたら、申し訳ありません。そこでスルーしていただければ幸いです。
私の母が亡くなる時の話です。
危篤状態なのでと呼ばれて電車で2時間以上かかる遠方の病院に行くとしゃっくりが止まらず舌を噛まないようにとガーゼで巻かれた割り箸を口に入れられている母親の姿が。
点滴や酸素チューブもあって見た目には痛々しいのですが、子供の立場では、ひたすら母に生きていて欲しくて耳元で
「お母さん頑張って‼お願いだから。」と、泣きながら懇願し続けました。
するとECGモニター復活。
医師は「もう大丈夫ですから、お帰りください。」
(これは医師への批判ではなくて当然の話。むしろ感謝しています。)
これを何回も繰り返し、本当の最期は家族の到着を待たずに先に旅立たれてしまいました。果たして私のした事は母にとって本当に良かった事なのか未だに疑問が残ります。
親に子供の勝手な願望だけを押し付けて、ただただ苦しみを強いてしまっただけなのではないでしょうか?
答えを誰も教えてはくれませんし、知っているのは当人だけだと思います。最終段階の意思表示の確認。これは本当に難しいですね。
どんなに日常を知っている家族でも、土壇場で苦しむ本人のその時の本当の気持ちは解らない。