人生を楽しむ

　新年を迎えたと思ったら、あっという間に一週間が過ぎた。

　速い。

　朝日の射しこむ角度が、少しずつ変化して行くのが分かる。



　初詣は、明治神宮へ。ここ約４０年間、毎年続けて参拝している。今年は、久しぶりに地元の氏神様にも、詣でた。

　仏(仏閣)を拝む時は、感謝の気持ちをお伝えする。神(神社)には、お願い事をしながら拝む。その道の本にそう記してある。



　先日(６日)夕方、散歩で富士山の夕暮れを見て来た。冬の風が強い分だけ、夕焼け空に浮かぶ富士山は美しい。

　その帰り道、世界的に有名な指揮者、小沢征爾さんの自宅前を通ったら丁度、ご本人と長男で俳優の征悦さんが自転車で出掛ける所だった。

　夕方に散歩？と思いながら、挨拶をし「今年もご活躍を」と声を掛けた。お二人は満面の笑顔でお礼を言われた。

　その翌日(昨７日)、小沢征爾さんが記者会見をされ、食道癌を告白された。医者に癌の宣告をされたのが、なんと散歩帰りにご挨拶をしたその日だったと聞いて驚いた。

　初期癌とは云え、お二人とも‘笑顔’だったのが、実に印象的に脳裏に焼きついている。流石、大物である。

　記者会見で小澤さんは、「毎年、定期健康診断を薦める」と訴えた。癌と言われてもなんの自覚症状もない。毎年年末にやっている定期健診で突然見つかったからと。

　癌にしろ、他の病気にしろ、初期段階で見つかれば怖くない。何事も、先手必勝である。

　６ヵ月後、癌に勝って元気なお姿でオーケストラの前に立たれる事を祈りたい。


　　‘人生は　すべて　心一つの　置きどころ’