友人
先日、友人のお父さんが亡くなった。中学時代にお宅に電話をかけ、電話口での声があまりに友人とそっくりだったので本人と間違えてベラベラしゃべりだしたら「君はだれに用だい?」と叱られた思い出がある。大往生の寝顔は安らかで、友人も「そろそろと思っていたから」と笑った。付き合いはもう30年近くになる。こどもが小学校の高学年になろうとしているのに、私たちも会えば中学生に戻ってしまう。また飲みにでも行こうといいながら、実際はこんな機会でもないと会うこともない。30年つきあえる友達をつくりなさい。大人になったら、本当に友達といえるような友達はつくれない。今の出会いを大切に。ただ、一方で自分自身をしっかり持ちなさい。友達と同じじゃなきゃ。いつも友達といっしょ。それじゃ、自分ってものは?自分は自分、あいつはあいつ。大切な友達と確固とした自分。両方や。今日はこんな話をした。