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2012年10月23日
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今年も若干の岩魚や山女魚を釣りましたが、
私が釣るのは大抵の釣り人があり得ないと思う程、都市部で下流域
しかも夏に渇水して乾いてしまうほどの流域でも春には岩魚が普通に居るのである。


遡上してくる大型鮭科魚類を『All or Nothing』で狙うようになってからは、
渓流は初心の若者やマニアにお任せしてほとんど釣る事が無くなった。

しかし、家の近くの中流域でルアーやフライで散歩的な釣りを春先にすると
結構な型の岩魚や山女魚が釣れる時がある。

その生息の確信的根拠になっているのがこれ↓

私がまだ10代の頃、国道13号線バイパス工事の時に各河川に橋脚を作る工事が行われた。
水が一滴も流れていない中流域の乾いた川床をユンボ(パワーショベル)で掘ると
やがて水が溜まってくる、伏流水の地下水脈が湧き出してくるのは理解できよう。
しばらくすると何か動く物が???魚だった。
乾いた河原を掘って生きた魚が出て来るのだ。
それは20センチ~30センチの岩魚だった。
やはり乾いた川床を掘ったら別の河川では大きな岩魚がバケツ一杯も獲れた話も聞いた。

なぜ岩魚ばかりかと言うと、今の若い釣り人は知らないだろうが、
山形市周辺の全ての河川
(須川・松尾川・竜山川・本沢川・藤沢川・馬見ヶ崎川・高瀬川・立谷川)には山女魚はまったく生息していなかったからである。

全て、山形市予算や釣り具商組合、渓流研究会や我々など善意の自主放流の結果だから
山女魚が減ったなどと嘆くのは違和感がある、元々居なかった魚だからだ。

hirakawa.JPG

今では水さえ流れてくれば魚が全くいない河川区間でも何処かから岩魚や山女魚が
地下水脈から出てくる。
まさに湧いてくるという表現がぴったりなのである。

馬鹿みたいに釣りに没頭していた若い頃にはその思い出の事象を理解出来ず、
自分達の釣り場を無くしたくない一心で怒りに任せて自然保護を訴え、


16年前38歳の時、山形新聞などに投書したりしたが、その後何事もなかったように
大水が出る度に不思議と元通りに魚は釣れるものだった。

だから今では、多少の渇水や河川工事では渓流魚は立ち直れると信じている。


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最終更新日  2012年10月26日 12時02分51秒
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