地球温暖化と鮭の遡上
近年鮭の遡上が海水温の上昇で遅れる年が続いています。以前は鮎の友釣りをしている9月初めですら鮭が友釣りの竿に掛かり、囮ごと切られたりコロガシの竿に掛かり竿を折られたりしたものですが、最近は鮎の季節に鮭は河川に大量遡上しなくなりました。関係者はTVの取材で温暖化の影響と言っていました。(私が鶴岡で釣ったモンガラカワハギ科の「アミモンガラ」と言う魚で暖かい地方に多く生息する。)地球の温暖化は今までいなかった南の海の魚やアオリイカの北への分布、身近なところではシマカや昆虫などの北限の拡大などでも感じられます。巷では人間の出す温室効果ガスが全ての原因のように言われて、二酸化炭素のみが悪者になり、削減が急務と日本ではなっていますが、特に温室効果ガス排出量の多い国を含め他国ではそれほど性急に動いてはいないようです。先のブログでも触れましたが、温暖化の原因は正確には解明されていないからなのです。現在の程度の温暖化や逆の氷河期は何度も繰り返してきた地球の歴史の中ではたいした変動ではないとの見解もあります。代替フロンを含めてフロンガスは多かれ少なかれオゾン層破壊の原因物質であり、地球温暖化の温室効果ガスとしても二酸化炭素の比ではないのです。前のブログコメントでも説明しましたがオゾン層破壊と地球温暖化はまったく同じ問題をはらんでいる事を知らない人が多いのです。↓のデータは二酸化炭素が1とした場合の他の温室効果ガスの地球温暖化係数です。フルオロと付いているのはほとんどが俗に言うフロンガスの事です。地球温暖化係数[1] 気体名 地球温暖化係数 1 二酸化炭素 1 2 メタン 21 3 一酸化二窒素(亜酸化窒素) 310 4 トリフルオロメタン 11,700 5 ジフルオロメタン 650 6 フルオロメタン 150 7 1,1,1,2,2-ペンタフルオロエタン 2,800 8 1,1,2,2-テトラフルオロエタン 1,000 9 1,1,1,2-テトラフルオロエタン 1,300 10 1,1,2-トリフルオロエタン 300 11 1,1,1-トリフルオロエタン 3,800 12 1,1-ジフルオロエタン 140 13 1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパン 2,900 14 1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロプロパン 6,300 15 1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン 560 16 1,1,1,2,3,4,4,5,5,5,-デカフルオロペンタン 1,300 17 パーフルオロメタン 6,500 18 パーフルオロエタン 9,200 19 パーフルオロプロパン 7,000 20 パーフルオロブタン 7,000 21 パーフルオロシクロブタン 8,700 22 パーフルオロペンタン 7,500 23 パーフルオロヘキサン 7,400 24 六フッ化硫黄 23,900 25 1,1,1,3,3 - ペンタフルオロブタン 910 (Wikipediaより転記)が、これとて地球全体に占める温室効果ガスの5%~10%であり、温室効果ガスの90%~95%は水蒸気で形成されているので削減が必要なのは分かるが、もともと5%~10%の水蒸気以外の温室効果ガスから世界で人為的に排出される二酸化炭素による増加は0.4%程度?そのうちの4.5%しか排出していない日本が世界排出量の4.5%中から麻生首相の目指す15%鳩山首相の目指す25%を減らしてもどれほどの効果があるのかは疑問ですが、やれる事からやるということで前向きです。温室効果ガス世界排出量の20%を超える中国やアメリカなら合計40%を超えるので効果的でしょうが、海から排出されたり吸収されたりする二酸化炭素量の比ではありません。温暖化対策の京都議定書の制度(1990年排出量の5%削減を2012年までに目指す)を履行するため日本が一番大金払って温室効果ガスを削減してる状況ですが、アメリカはほとんど動いていません。これを見てもフロンガスや二酸化炭素の削減は本当に急務なのか考えさせられてしまいます。さらに排出量取引なんて不思議な数字合わせで金が動くシステムがありそれの商業化については皮肉な事にイギリスはじめ諸外国から遅れをとっている体たらくです。