こんばんは、桜野草一郎です。
…はい、本日のタイトルは見ての通りですね。
5月12日に、『騎條エリと緋色の迷宮 英国亭幻想事件ファイル』(著:秋月大河 イラスト:やすゆき)を読み終えました。
読み終えてから時間が経っていますが、それはまぁ気にしない方向で。(ぉ;)
というわけで、感想(のようなもの)でも…。
※ネタバレっぽいものがあったり無かったり(←どっちだ;)するので、気になる人は注意です。
本が気になった人は、画像をクリックして本屋にレッツゴーです。(マテ;)
『騎條エリと緋色の迷宮 英国亭幻想事件ファイル』
著:秋月大河 イラスト:やすゆき
【内容情報】(「BOOK」データベースより)
「おまえが生きたいと望むなら、このわたしが手を貸してやる」。
真冬の東京を震撼させる連続殺人事件に巻き込まれた高校二年生の僕。
そんな僕が命を託すことになったのは、傲岸不遜で唯我独尊、
だけど不思議な魅力を持った美しい少女・騎條エリだった。
十八歳にして博士号を持つエリは、古びた喫茶店『英国亭』の二階に事務所を構え、
自称メイドの葵、銀の髪を持つ幼い少女麟と暮らしていた。
そして、彼女が追い求めている“EVE”という存在が、連続殺人事件に関係しているというのだが…!?
美少女学者エリと僕を巡るミステリー登場。
「…さて、今回の事件の真相は───」
名探偵を自称する男はそう言うと、部屋の中をゆっくりと歩きながら事件の真相を話し始めた…。
…上の文章は、本編とは関係の無い文章です。(ぇ;)
いえ、まったく無関係というわけではないのですが。
今回読んだ作品は現代ファンタジーです。
シャーロキアンで古今東西の名探偵好きな作者さんの影響で探偵小説っぽくなっているそうですが、ミステリというよりも探偵が活躍する物語を目指しているそうなので、ミステリが苦手なひとでも楽しめるはず…というようなことがあとがきに書かれていました。(ぉ;)
自分は探偵小説というと、『シャーロックホームズ』や『八墓村』(?)なんかを昔に読んだぐらいで、どういうものなのかは良く分かっていないのですが…。
『夢水清志郎シリーズ』(著:はやみねかおる 絵:村田四郎)の教授曰く、名探偵が謎解きをする時は「さて」という言葉から始まって、部屋の中を徘徊…もとい歩き回りながら推理を披露するそうです。
その例に漏れず、この作品の中でもそんな感じで推理を披露する場面があったりなかったり。(何)
…それは置いておいて。
この物語は、"EVE"という存在が関係している連続殺人事件に巻き込まれた、主人公である「瀬名皐月」とそれを追いかける美少女学者「騎條エリ」を中心として綴られています。
ネタバレになるのであまり詳しくは話せませんが、EVEという存在に関する設定や登場人物の設定などは良かったと思うのですが…。
う~ん、なんというか。
先にも言いましたが、自分は探偵小説というもののセオリー(?)みたいなものはよく知りません。
伏線が張ってあるのは良いんですが、それが殺人犯の正体ではなく、その過去などに関する事だったのが自分としては微妙な感じでした。
…分かりにくい言い方ですが、自分としては殺人犯の正体を隠しつつ伏線を張り巡らせて、実は意外な人物が───という展開かなと、勝手に妄想思っていたのですが。
読んでみるとその正体は中盤より少し前ぐらいに明らかになって、あとはその過去の出来事などに伏線を織り交ぜつつ、似た様な境遇である主人公の過去も書いていって…というような感じでした。
……なんだか余計に分かりづらくなっているような気がしないでもないですが、そこはまぁ流す方向で…。(こら;)
あと、物語の中に騎條エリが拳銃を使って殺人犯から皐月(主人公)を助けるシーンで、主人公がエリのその強さに憧れる描写があるのですが…。
エリ自身の強さというより、どちらかというと拳銃の力…じゃないかなぁと感じてしまい、どうしても皐月みたいにエリを強い女性だと感じることができませんでした。
逃げ出さず毅然とした態度で、常軌を逸脱した身体能力を見せる殺人犯に拳銃で立ち向かった…という精神的な強さなら、まあそうかなぁと思いましたが。
拳銃(エンフィールド)を携え、車(アストンマーチン)に乗り、抜群の推理力と何よりも何者をも恐れぬ毅然とした態度を見せ、さらには警察を動かすこともできる女性。
その背後にはある人物がいたりするのですが、そこら辺は本編を読んでからということで…。(ぇ;)
強い女性と頼りない(?)主人公と言うと、『灼眼のシャナ』(著:高橋弥七郎 イラスト:いとうのいぢ)を思い浮かべてしまうのですが、この物語の主人公の皐月と騎條エリもそれと似たような、弱い・または普通の男の子が強い女性に憧れる…というような感じだったりします。
自分は悠二というキャラは好きなのですが、この物語に出てくる皐月は…ちょっと卑屈に描きすぎていて、あまり好きにはなれないかなぁと思ってしまったり。
あと、「広瀬早紀」という少女が登場するのですが、皐月(男)がどちらかというと女の子っぽい名前なのに加えて、「さつき」・「さき」と1文字違いの名前の登場人物がいるのは何だかなぁと。
似たもの同士(?)の2人ということでわざとそうされているのかもしれませんが、(自分だけかもしれませんが)読んでいると良く皐月と早紀を混同したり、皐月を女の子みたいに思って読んでしまったりと、そういった感じに混乱する部分も多々あったり。
……なんだか酷いことしか書いてないような気が…;
そんなふうに感じたこの物語ですが、良い部分が無かったかというとそうではありません。
全員とはいかないまでも好感の持てる登場人物もいましたし、「EVE」というこの物語独特の設定をいきなり突き付けて読み手を混乱させるのではなく、それを伏せながらその片鱗を見せつつ物語を進めていき、物語序盤の時点で無理なく飲み込めるように説明していく、というのは良かったと思います。
何よりも、物語のところどころでエリが語るプロファイリングも、読んでいて「なるほどなぁ…」と関心を覚えるほどでした。
これで、EVEに取り憑かれた者の正体が終盤で明らかになって…というような展開なら、自分としては文句なしのものになっていたんじゃないかなぁと思います。
…まぁ、所詮は素人の浅知恵に過ぎない意見ですが…;
イラストを担当されたやすゆきさんですが、自分としては結構好きな雰囲気のイラストでした。
カラーページのエリの太もm…ではなくて、挿絵のエリの…じゃなくて、裏表紙のハニートーストがおいしs(以下略)
…そんな事は置いておいて。
もう少し、というのもあったものの、物語の雰囲気にあっているように感じました。
このシリーズの今後の展開、作者の秋月さんとイラストを担当されたやすゆきさんの更なる向上に期待…です。
というわけで、長くなりましたが今日はこの辺で~。
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それでは、今日はこの辺で。
では。