ひとりごと♪

2008/03/20(木)11:56

有吉佐和子著「悪女について」

本・マンガ(69)

明日は、祝日「春分の日」 会社はお休み、嬉しいな と言いたいところですが・・・ 熟考して仕上げなければいけない面倒な仕事があり、 上司の許可をもらって、それを家に持って帰ってきました。 会社では、電話や横入りで落ち着いてできないからね~ (以前は、許可無く仕事を持って帰れたけど、今はセキュリティの問題もあって、 お持ち帰りは、気を遣いますね) 明日は、一日、家でそれに取り掛かろうと思います。 明日は、お天気が、あまり良くないみたいだから、丁度いいや       * さて、今日は、 最近、読んだ本の中で、なかなか面白かった、 有吉佐和子著「悪女について」をご紹介したいと思います。 この本は、前職の年下の女性から 「是非、読んでください!!!」と薦められた本です。 悪女について改版       * まずは、あらすじから(文庫版・背表紙紹介文より) 《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》 スキャンダルにまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家・富小路公子。 彼女に関わった27人の男女へのインタビューで浮かび上がってきたのは、 騙された男たちにもそれと気付かぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の 愉しみ方だった。男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して 男たちを翻弄しながら、豪奢に悪を愉しんだ女の一生。       * 昔に比べたら、女性の社会進出は、 随分、進んだと言われていますが、 それは、ほんの一握り。 まだまだ、女性が一人で生きていくのは 厳しいと言わざるを得ないことを、 一人暮らしをしている私は、ひしひしと実感しています。 だから、この本の主人公「富小路公子」の、 男性を騙しながら、したたかに生きていく姿が、 とっても小気味好かったですっ       * また、この物語の面白いところは、 主人公・富小路公子が、一切、登場しない点です。 彼女が死んだ後に行った、周囲27人のインタビューから、 彼女自身を浮き彫りにしていく、という形で物語が進みます。 この手法は、昨年に読んだ、松井今朝子著「吉原手引草」と同じ。 (2007/11/4 ブログ) 吉原手引草 この「吉原手引草」よりも、 「悪女について」が優れていた点は、 27人が語る主人公の印象が、ことごとく違っていて 最後の最後まで、彼女がどんな人物なのか、 はっきりと分からないと言うこと。 それだけ、主人公は、一人で色々な自分を演じていたことになります。 つまり、同時期に、何人もの人を自然に騙していた?ことになります。 思わず、主人公の生き様を「表」にしてみたくなってしまいました。 すごいわ~ この生き様は、 頭がすごく良くて、女性としての魅力に満ち満ちていないと 出来ない芸当ですね。 私には無理・・・(笑)       * 読み終わった後、 このパズルの様な人生を描ききった、 有吉佐和子さんの構成力・文章力を 改めて「さすがだなぁ~」と思ってしまいました。 最後、バタバタで終わってしまった 「吉原手引草」よりもオススメです

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