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2008/07/29
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今日は、国立国際美術館で開催されている
塩田千春展-精神の呼吸-」について。



いやぁ~、この展覧会、
とてつもなく?「不気味」でした雫



しかし、強烈に「印象」に残りました。



あの、何とも言えない
不安感・圧迫感・緊張感と言ったら!



      *



まずは、一般の人から集められた2000足もの
履き古した「靴」を、

それぞれ赤い糸でつないだ作品、
大陸を越えて」。




国立国際美術館を訪れた人は、
その目的が「モディリアーニ展」(7/25ブログ)のみだったとしても、


誰しもが、まず、地下二階に展示された、
この巨大な作品に出会うことになります。



私は、思わず「うわぁ~!」と声を上げてしまいました。


その位、インパクト大!




近寄って、観てみると、

靴には、それを履いていた人が書いた
「その靴の歴史」の札が付けられていました。



それを読んでいると、
大切に履いてこられたんだなぁ~と
ほっこり目がハート



しかし、
靴は、無残にも?赤い糸で縛られ、

離れて観ると、
まるで、鎖に繋がれた「犬」たちのよう。



自由に歩くことは、一切許されていないと
いう雰囲気を醸し出していました。




束縛されたりするのが大嫌いな私は、
それを観て、かなりの息苦しさを感じてしまいました(笑)




      *




続いて、「眠っている間に」という作品。


これがまた、強烈びっくり



「うぎゃっ!」



展示室に入った私は、
先ほど以上の声を上げてしまいました。



広い展示室一面に、
非常に細かく、くどい位に絡まった黒い糸が張り巡らされ、

そして、
その中に、無機質なベッドが数台置かれていました。


まさに「病」の巣


お化け屋敷も顔負けの、
「不気味」さでした(笑)




朝日新聞によりますと、


作者の塩田千春さんは、
これまでに癌・流産・父親の病気、

更には、友人が精神病院に入院するといった、
重い試練を乗り越えてこられたそうです。



これらの苦しい想いが、
まさに、この作品に表現されていました。



すごい作品でした。




      *




そして「After That-皮膚からの記憶」という作品。


これは、
壁に掛けられた、超巨大な、泥つきドレスでした。




「うひょぉ~!」

と、私は、
またまた声を上げてしまいました(笑)



とにかく作品が、デカイ!!


その大きさにまず圧倒されます。
どうやって作ったんだろ???



そして、これらの巨大ドレスからは、

幸福感・自由感・豊かさなどが
徹底的に排除されているように感じました。



大きいだけの、悲しげで寂しげなドレスたち。



う~ん、すごい表現です。




      *




その他、写真なども展示されていましたが、
どの作品も「緊張感」を
抱かせる作品ばかりでした。



いやはや~!




      *




これより先に、同美術館で同時開催中の
「モディリアーニ展」を観たのですが、


その感動を忘れてしまいそうになる位、
インパクトの強い作品群でした。






↓ 詳しくは

塩田千春 HP

塩田千春展-精神の呼吸ー ~9/15まで
 国立国際美術館 HP





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Last updated  2008/07/31 12:23:03 AM
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