カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、奈良国立博物館で開催している
「特別展 西国三十三所-観音霊場の祈りと美-」について。 街道を歩く西国三十三所 「西国三十三所」とは、 この展覧会のリーフレットにも書かれている通り、 四国八十八ヶ所(四国遍路)と並んで 最もよく知られた、 主に近畿地方の寺院を巡る“巡礼の道”です。 * 小さい頃から、私、 西国三十三所御詠歌を、仏事とあらば何かにつけ? 唱和させられてきたし、 私の両親も、少しずつ・細々ではありますが、 この西国三十三所巡りをしているので、 行く前から、身近に感じられる 展示会でした。 もちろん、私も、御朱印帳こそ持っておりませんが、 いくつかの寺院を両親とともに、 一緒に参拝したことがあります。 四国遍路に比べたら、楽だとは思いますが、 それでも、あちこちに点在している寺院を 三十三所巡るのは、なかなか簡単にはいきません。 両親とは、 「この展覧会に行くことによって、 全部の寺院を、参拝したことに出来たら楽でいいのにね~」 と冗談?を言いながらの鑑賞となりました。 * 展覧会の内容は、結構なボリュームでした。 全部で7つの章で構成されており、 それぞれのテーマごとに 様々な宝物、仏像が展示されていました。 私が、その中で一番、印象に残ったのは、 やはり、第一章の観音様のコーナーです。 西国三十三所は、 観音菩薩を本尊として祀っている寺院ばがりですので、 力が入って当然。 私、これだけ一同に観音様を観たのは、 これが初めてかもしれない。 観音様オンパレードです。 賢そうな観音様、 優しそうな観音様、 座った状態の観音様(衣装の裾がきれいでした) どっしりとした体つきの観音様 色々・色々・・・ 特に、 清水寺の「千手観音坐像」(重要文化財)は 素晴らしかったです。 そんなに大きな作品ではないのですが、 その精巧さ、高貴さ、美しさ、聡明さに 感銘を受けてしまいました。 また、岡寺の「菩薩半跏像」(重要文化財)の 穏やかな、思慮深い表情にも うっとりしてしまいました。 その落ち着きを私も頂きたいと思った位です(笑) * その他の章でも 印象に残った作品が結構ありました。 その全部は書ききれないので、 2点ほど、ご紹介。 第3章のコーナーに展示されていた 奈良・岡寺の「釈迦涅槃像」(重要文化財) 釈迦の涅槃像は、 私、タイでしか観たことがなかったので 印象的でした。 日本にもあったんだ~ 端正なお顔をされて、横たわられている お釈迦様のお顔はとてもきれいで平和的でした。 観ていて、とても心が落ち着きました。 それから同じく第3章 岐阜・華厳寺「毘沙門天立像」(重要文化財) 逞しくて、りりしくて、 威厳に満ちていて、 その力強さに、観ていてすごく安心感を抱きました。 それと同時に「悪いことはできないな」と、 気持ちがキリリと引き締まる思いがしました。 * 鑑賞し終わった1階には、 西国三十三所の各寺院を 写真と仏画で紹介したコーナーがあります。 ここもなかなかオススメ 観ているだけで、プチ巡礼をおこなっている様な 気になります。 * 私もいつか、歳を重ねて、 色々なことを落ち着いて考えられるようになったら、 my御朱印帳を購入して、 巡礼の旅に出たいものです。 ・特別展 西国三十三所-観音霊場の祈りと美- ~9/28まで 奈良国立博物館 HP ・西国三十三所巡礼の旅 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/08/16 02:16:37 AM
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