カテゴリ:美術・芸術・展覧会
今日は、振替休日を急にもらえたので
お仕事から解放されておりました しかし、日中、会社から電話がかかってこないか、 常に携帯をチェックして、 気持はあんまり落ち着くことはなく。。。orz 定時が来るまで、会社にいる時と同じような 張りつめた気持ちのまま、一日を過ごしてしまいました。 結局、休めたんだか、 どうだったんだか。 あ~ぁ。 * 心休まない休日ではありましたが、 それでも展覧会などに出没しておりました。 今日は、そのことを。 行ってきたのは、 「伊勢神宮と神々の美術展」 ~11/9まで 大阪歴史博物館(HP) この展覧会に行って初めて知ったのですが 伊勢神宮って20年に一度、正殿をはじめ、 御装束、神宝を どか~んと造り替えて、 ご神体を新宮に遷す“遷宮”が行われていたんですね。 (神宮内、東西に同じ広さの敷地があり、 そちらを行ったり来たり) それは、1,300年も前から、 連綿と続いてきた行事とのこと。 その規模といったら、ものすごくて(第62回遷宮総費用見込み:220億円)、 内宮・外宮だけでなく、その周囲を固めている 別宮や、内宮の宇治橋なども同時に造り替えられるそうです その為、8年もかけて遷宮準備(祭事)を 取り行わないといけない。 次に遷宮が行われるのは、平成25年(第62回目)なので、 今、まさに“遷宮準備期間”。 今年の遷宮に関する祭事は、「宇治橋渡始式(11/3)」とのこと。 そういや、先日、これに関する記事が 新聞に載っていたなぁ。 その時は、興味がなく、読み飛ばしちゃったけど、 今になって、このことを書いていたのかと 納得しました * 前置きが長くなりましたが、 今回の展覧会を改めてご紹介。 「平成25年に行われる第62回式年遷宮を記念して、 伊勢神宮の神宝をはじめ、それに関する古文書や工芸品などを展示したもの。」 展示数もさほどではなく、 展示されていたものも、心奪われるものは 私にはあまりなく。 それらよりも、私は、 「式年遷宮」という祭事自体に興味がわいてしまいました。 神様のお住まい、お宝などを一切合財を造り替えちゃうって なんて、大胆かつ贅沢な儀式! いくら日本で最も貴い神様とはいえ、 ちょっと無駄遣いじゃないの?と 最初思ってしまいました けど、売店に売られていた、式年遷宮について書かれた 「日本の源郷 伊勢神宮」(105円)を読んでみると、 旧正殿に用いられていた木材たちは、全国神社に撤下されたり、 移築されたりして有効活用されているとのこと。 (第61回遷宮の古材は、全国169社に譲渡されたそうです) 旧神宝も、各地に下附されたり、 神宮内で保管されたりしているそうです。 “使い捨て”ではなかったんだ。 また、大正12年頃から 神宮域林内に植樹・造林事業を進めておられ、 今回、その宮域林が初めて遷宮に使用されるそうです。 各地の木材を無理やり?かき集めているだけでは なかったんだ。 そして、技術の伝承という意味においても 遷宮は、大きな意義があるとのこと。 20年に一度、最高の技巧を駆使した神宝を 工芸家たちに制作依頼することで、 その技術の伝承も、職人たちの中で 同時に受け継いでいかれるそうです。 なるほど~ 匠たちが育まれるってわけか。 その他にも、 神宮では神様の「衣食住」などが 自給自足でまかなわれているってことにも驚きました。 * 今回の展覧会は、 「美」を鑑賞するっていうよりかは、 遷宮のことを「知」る、 という鑑賞スタイルになってしまいました。 たまには、こんなのもいいよね。 平成25年、新しく生まれ変わった 神宮にお参りしたいなぁ。 伊勢神宮 受け継がれるこころとかたち ~式年遷宮元年の記録~ ご参考 伊勢神宮式年遷宮 HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/10/23 12:10:29 AM
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