カテゴリ:本・マンガ
昨日、会社をお休みした分、
今日は体が楽でした。 でも、その代わり、休んでいる間に回ってきていたお仕事(書類)が 机の上にいっぱいになっていました(^_^;) * さて、今日は、最近読んだ本 小林朋道著「先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!」について。 先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます! 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 自然に囲まれた小さな大学で起きる動物たちと人間をめぐる珍事件を 人間動物行動学の視点で描く、ほのぼのどたばた騒動記。 あなたの“脳のクセ”もわかります。本日も、鳥取環境大学は 動物事件でにぎやかなり! * あぁ~・・・ なんて魅力あふれる先生(著者)なんだ こんな活きた講義・授業を大学生の時に 私も受けてみたかったなぁ~。 もっと近い学校だったら、今からでも 聴講生として、通ってみたい位 この先生のすごいところは、 他の生物を「生物」だと思っていないところ。 先生と生物の間には垣根や隔たりは一切なく、 完全に“同じ仲間”として接しておられる。 人間と対象生物との違いは、 「個性や特性」として先生の中に、 すっぽりと受け入れられていました。 動物たちもそれを感じて、 先生に対して心を開いていました。 (ニホンザルと先生の鳴き声の掛け合い・ ヤギ部のヤギコ・飛べないドバトのホバ・ 放し飼いのシベリアシマリス・・・) この本を読んでいた時期が決算の最中だった為、 本の中に描かれた「ほのぼの」とした世界が なんとも言えず羨ましく、 また、すごく癒されました。 私は、何をこんなにギスギス・イライラしているんだろうって バカバカしくなりました。 * 本の内容の80%は、動物と先生・学生さんとの交流を 面白おかしく、ほのぼのと書いておられるのですが、 さすがに大学の先生だけあって、それだけでは終わらない。 残り20%は、真面目な研究内容を、 こっそり?混ぜて書かれておられました。 その真面目な部分を少しだけ、ご紹介。 アメリカの生物学者ウィルソンは、 著書「バイオフィリア-人間と生物の絆」の中で、 以下のように書いている。 “数百万年もの間、狩猟採集を続けてきたわれわれ人類の脳は、 その生活に適応して、生物の習性に特に興味を感じるような 構造に組み立てられている” ウィルソンは、このような生物に対する感情を総称して 「バイオフィリア」とよんだ。 そして、バイオフィリアという脳の癖は、生物そのもの以外に、 生物同士の相互作用や生物と無生物(水や土など)との相互作用、 いわゆる生態系という言葉で表現される対象に対しても 作動すると予想している (「化石に棲むアリ」章から) * 動物を知人のように感じられる感覚には、一般に、 擬人化とよばれる認知様式が関係している。 つまり、動物を、人間と同様な心を持つ存在として感じ、 彼らの習性を理解しようとする認知様式である。 (擬人化すると、それぞれの動物種の習性が記憶に 残りやすくなる→狩猟採集生活に役立つ) 最近の研究では、擬人化は、人間にとって根源的で 重要な思考形態であることを示しつつある。 植物に関しても、擬人化を上手くはかれる人は、 育て方も上手な場合が多い。 (「動物を“仲間”と感じる瞬間」章より) * この本を読むと 動物を飼いたくなること間違いなし。 また、両生類や爬虫類、鳥類などと接する機会があったら、 その時は、顔を正面から見てみようと思います。 先生曰く、正面から見ると、思いがけず かわいいことがよくあるとのこと シリーズ続編も時間があれば読んでみよう♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/10/24 03:15:03 AM
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